7/10/2012

家長。 #cerezo

家長が帰ってくるとか来ないとか。スポニチによると正式オファーはもう出したらしい。

もし本当なら喜ばしいことだけれど、俺が想像している家長は2010年の家長で、そうではないのなら微妙だなと思う。これから先は、家長が必ず復帰する、そして体調と試合勘は2010年から変わらない、この2つを前提に話をしたい。


家長とキム・ボギョンはよく似ている。レフティーで、スピードは無いが体幹が強くてキープ力があり、攻撃にタメを作れるプレーヤーだ。得点力やシュートレンジはキム・ボギョンが、パスセンスは家長に一日の長があるが、どちらが好みかは個人差程度で、セレッソというチームの中では等しく素晴らしいプレーヤーだ。

噂されているボギョンの海外移籍が今季終了後とすれば、2列目には家長とボギョンが並び、攻撃のバリエーションは確実に増えるだろう。ロングボールに頼らずに済むならケンペスが前を向く機会も増えるだろうし、柿谷に対するマークも甘くなるはずだ。ボギョンの移籍が五輪後となれば、空いたポジションにそのまま入ることになるだろうが、それはそれで穴埋めとして適任だろう。


ただし問題が無いわけではない。セレッソのシステムに関することが二つ。

一つは、この補強では今のセレッソの弱点は補えていない、ということ。弱点とはボランチの位置でボール保持ができず、そこから先に出すパスの精度が低いこと。それに、守備時に密になりすぎて、相手のアタッカーのカットインに対応できないということ。ボランチの位置でカットされれば、家長は無力化してしまうし、守備も献身的とは言い辛いところがあるから、このあたりは不安だ。

もう一つ、復帰といっても、2010年のセレッソと、今季のセレッソでは、メンバーがまるで違う。スタメンで残っているのはキーパーのキム・ジンヒョンと茂庭、丸橋しかいない。攻撃陣の顔ぶれも違えば、システムも違う。これにどう適応していくのか(そもそも適応できるのか)

家長がガンバのプレーヤーだった時のシステムはまさに4-4-2で、ボランチから攻撃を組み立てるチームだった。その中で家長は居場所を失い、移籍したのだ。同じことが起こらないか、不安ではある。


とはいえ、かつての活躍を知る人間としては、期待せずにはいられない。早々に決まって、また桜色のユニフォームを着てほしいものだ。

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