ボギョンに関しては、ハートは冷静、プレーは熱く、そして正確。鹿島戦のようにヒートアップすることもあるけれど、文句のつけようがない活躍をしてくれている。
だから性根のところではずっと居続けて欲しいけれど、ふたつ厄介事がある。
一つはチームの事情。セレッソから海外のクラブに移籍するという道筋が、ハッキリ見えてしまっているところ。
シンジがドルトムントで成功してから、タカシ、家長(も、入れさせてくれ)、清武、主力の2列目はほぼ全員海外に行ってしまった。日本人で唯一の例外は隣に復帰した倉田で、ブラジル人のファビオ・ロペスは母国に帰国しているから、セレッソの売りである攻撃的な中盤の選手は、2年くらいを周期にしてドンドン入れ替わっていることになる(それでもそこがストロングポイントというのはすごいことだ)
より激しいリーグ、レベルの高いステージで戦いたいという想いを持っているからこそ、彼らはそれだけの力を持てたのだし、そうして送り出してくれると信じていたからこそセレッソに入ったり、留まってくれていた。それを考えると、移籍話が出た時、引き止めることは容易では無いと感じる。
もうひとつ、キム・ボギョンは韓国人だ、そして韓国には兵役義務がある。ワールドカップやオリンピック、アジアカップで目覚しい活躍をしない限り、その義務から逃れるすべはない。
同じ事はキム・ジンヒョンにも言えることだ。
いつか、そう遠くない未来に、彼らとの別れが待っていると、覚悟しておいたほうがいいだろう。
セレッソだって、クラブとして手をこまねいているわけではない。播戸のブログには練習生であるソンユンという若者が載っている。情報によるとゴールキーパーのようだ。ジンヒョンも同じルートを歩んで長居のゴールマウスまでたどり着いた。
また、清武の弟、鳥栖の清武功暉が土曜日セレッソの練習に参加するという話もある。
スタメンは前半30分だけ出て1-0で勝ち!明日はセレッソの南津守で練習させてもらいます(o^^o)
— 清武功暉さん (@leozou_08) 7月 6, 2012
ソンユンも清武功暉も獲得が決まったわけではなしい、また即戦力というわけではないだろうが、布石をキチンと打っていることは評価したい。
ただ、何度も書くけれども、クラブをサポートしている人間として、チームが選手が成長するために出入りするだけの存在になるのは、悲しい。
もし時間が許すのであれば、ボギョンやジンヒョンがいる間に、目標、悲願であるタイトルをとりたい。そうして、セレッソが選手にとって単なる腰掛け以上に魅力を持ったチームへと変貌してくれれば、クラブもチームも選手も、もう一段高いステップへと登れるはずだと信じている。
直近ではナビスコカップ、ということになるだろうか。最初は鹿島、そこを抜けたとしても柏かガンバが待っている。厳しいことは承知のうえで、それでも勝ちたい。
ボギョンは10World Cupのメンバーに選ばれたから徴兵免除ではないでしょうか?
返信削除これだけ有望な選手を輩出しているクラブが、選手が抜けるたびにジリ貧になっていっているようでいたたまれません。
返信削除選手がセレッソをステップに成長していくのなら、セレッソも選手を糧に成長して然るべきなんじゃないでしょうか。
香川がマンUで活躍する頃、セレッソにはぜひタイトルを獲って欲しいのですが。