以前にも書いたけれど、健勇は確かな技術と恵まれた体格を持ちながら、ハートの弱さがあって結果を残せずにいた。
それが、ヴェルディに行って変わったと聞く。ガツガツと精力的に仕事をして、チームの軸として活躍した。18試合5ゴールはJ2とはいえ立派な数字だ。
主力として戦ってきたことで、自分がどうだ、という考え方しか持てなかったのが、チームを勝たせるにはどうすればいい、という思考に変わってきたように感じる。「心のスケール」が大きくなったことで、今までの健勇に足りなかった最後の1ピースがはまった。
セレッソへの復帰は既定路線。当たり前と言えば当たり前なのだけれど、これまでにはいろいろな紆余曲折があったようだ。ヴェルディに行き、中心として戦ってきたことで、チームやサポーターに対する愛着が生まれた。チームからは去り難かった。
それでも、今日の鳥取戦では決勝点をあげ、試合後にしっかりとサポーターへと別れの挨拶を済ませてきた。プロの厳しさを受け止めながら、健勇なりのやり方で通すべきスジを通すなんて、成長したな。
この帰還は、ヴェルディにもサポーターにとっても辛いものだし、健勇にとっても大変なことだったろう。
ならば、それだけの心血と情熱を持って育ててくれた杉本健勇を、リーグを、日本を代表するストライカーへと成長させることが、預かってもらったセレッソができる最大の恩返しだ。
健勇、突然で悪いけれど、チームは今とても苦しんでいる。このピンチを救うために、お前のその力を見せてくれないか?最高のゴールを頼むよ。
こんなシーンをたくさん見たい。
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