10/11/2012

第92回天皇杯 3回戦 C大阪 2vs1 山形 セレッソの過去と未来。 #cerezo #yamagata

得点者

後半5分 前田和哉(山形)
後半14分 杉本健勇(C大阪)
後半44分 藤本康太(C大阪)



今日の試合はカメラのセッティングに手間取ってなかなか全体を把握できなかった。それでもセレッソが不調なのはよくよくわかった。なにせ前半はトップの柿谷がほとんどボールを触れずで、ずっとバックラインでボール回していたからな。


山形にはレンタルを含めた元セレッソ組が4人。ブランキーニョ、前田、宮本がスタメンで、船山もベンチ入り。セレッソは茂庭が大事をとってお休みで、代わりに山下。それ以外はほぼベストメンバー。


前半苦戦の原因はケンペスのところでうまくプレスされたのが大きい。前田が自由を奪い、でかくなったトラップをことごとくかっさらわれた。


そこから堅守速攻。うまくいかなければサッと切り替えてシンプリシオ、扇原の前まで全員が帰陣、またセレッソを引き付ける。その繰り返しにお付き合いしていたかっこう。



シンプリシオはボールも持てるし視野も広いけれど、それゆえにみんなが頼ってしまう。螢も扇原も手詰まりになったらシンプリシオにボールを無茶ぶりしていた。そうなると選手もボールも流れが沈滞してしまう。

セレッソの攻撃はケンペスのポストプレーかシンプリシオからのパス出し、それに丸橋の突破なんだけれど、どれもうまくいかなかった。丸橋もよく突破を図るが、前半の時点では山形のラインがとても高くて、オフサイドに引っかかったりもう一つだった。

逆に、前半のブランキーニョはいい意味で目立ってた。


今更ながら、セレッソは彼の持ち味を活かせてやれなかったんだなと思う。ショートスプリントだったり技術の面では助っ人と呼ぶにふさわしい、十分なプレーをしていた。もう少し山形のアタッカーにキレがあったらもっと怖い展開になっていたかも。


こんな流れでレヴィーが穏やかなわけはなく、後半頭からケンペス、ヘベルチの両外人を下げて杉本健勇、枝村を投入、流れを変えにかかる。


ただ、枝村の出来はもう一つだった。健勇もあまり好調とは言いがたい状態。それでもケンペスよりは動けていたし、起点を作る、フィニッシュをするという働きもしていた。これならばなんとかなるかもしれない。


 と、安心していたところにコーナーキックから失点。よりにもよってゴリ前田にやられた。セレッソの時J1で得点してたっけ?たくましくなったな。


これでようやく目が覚めたセレッソは、10分後ようやくうまく抜けだした丸橋のクロスに、健勇がドンピシャヘッドで合わせ追いつく。これは7割8割丸橋の得点。


さあ、立て続けに勝ち越し、と行きたかったけれど、今日は本当に山形を崩せない。数少ない好機も不意にしてしまう。


杉本はあと二つくらいあったチャンスのどちらかを決めていたら…。


両軍とも無理やりシュートまで持っていくのだけれど、あわやというシーンは数えられるくらい。これは延長かなと思っていた矢先に藤本のスーパーロングシュートが決まった。センターラインのすぐ前から放ったシュートがそのまま一直線にゴールに吸い込まれていった時は何事かと思った。

前半にも一度螢か誰かがハーフウェーラインを超えたところから狙っていたから、チームの共通認識として相手GKが前に出すぎている、というのはあったんだろうけれど、それにしてもすばらしいシュートだった。




このままスッキリ終わればそれなりだったもしれないけど、このあと山口螢と山形の選手が交錯、頭を強く打ってしまい、ヒヤリ。


 

それでも、結果良ければ全て良し。セレッソはなんとか4回戦にコマを進められた。螢も大事無いようだ。


過去セレッソのユニフォームを身にまとっていた選手たちは、技術はともかく、精神的に成長していて、豊富な経験と駆け引きのうまさで若いセレッソを翻弄してくれた。それを今の選手達は若さで乗り越えてくれた、これは、いいこと。東京戦にはこの経験値を引き継いでいきたい。

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