今日、セレッソの森プロジェクトの見学会に参加してきたんで、舞洲の新練習場について、育成型クラブというものについて、いろいろと書いていきたい。
JRゆめ咲線桜島駅 |
舞洲の新練習場に向かうには4つの方法がある。 自家用車で舞洲大橋を渡るか、新しい海底トンネルで南回りで入るか。公共交通を使うなら環状線、阪神なんば線が通っている西九条から市バス、もしくはゆめ咲線の桜島駅から舞洲アクティブバスを利用することになる。
今回は舞洲アクティブバスを利用したけれど、本数も20分に1本程度あって、それなりに便利。南津守のように徒歩とはいかないが、僻地というほどのものでもない。駐車場もそれなりにある。
西九条から35分、桜島からなら15分かからずに新練習場に着く。 地図でいうとこのあたり。
空撮ではまだ土のグラウンドの部分がプロジェクトに合わせ芝生化されている。これはTOTOを始め様々な助成金をフル活用して行われたらしい。助成金を根こそぎ持っていったので、後発が同じようなことをしようとしてももう無理だということ、ブルーオーシャンに飛び込んだ恩恵があった。
セレッソでこういう「頭を使った無茶」をするのはこの人しかいない。
宮本さん。今は「一般社団法人セレッソ大阪スポーツクラブ」の代表理事。説明会では育成型クラブとして十分な環境を、できる限りコストを圧縮した形で作りたいという意志が話のそこかしこにあった。
新しい練習場を整備する、新しいクラブハウスを建てるというと、ずいぶんと儲かっているのだなと思っていた。けれど、南津守、尼崎、堺のナショナルトレセンと、バラバラの場所で個々にスクールやユース、トップチームの練習を行うよりも、この形のほうがコストを含め、有形無形の様々なメリットがあるのだという。
例えば南津守の人工芝はかなり状態が悪く、今からアレを維持していくにはコストがそれなりにかかる。そして芝を張り替えるなどしても、ある一定以上いい状態にはならないのだそうだ。それでケガをしたスクール生もいたらしい。
この新しい練習場のピッチなら、ケガをする選手はそう出ないだろう。実際に足を踏み入れてみたけれど、芝のじゅうたんの上を歩いているようで、足腰に負担なく、心地いい。バブルの時期にできた設備も流用することで、コストを抑えているそうだが、必要十分な作りになっている。
以前舞洲で練習をしていた時は、海風や鳥害、虫の被害といった問題があった。それも、防風林を設置したり殺虫剤を撒くなど対策を講じ、クリアしている。
クラブハウスは見た目よりも進捗率は高いそうで、今年12月には稼働できる。クラブハウスとしての最低限の機能は、寄付を募っている部分以外でまかなっている。俺たちの寄付でどれだけのプラスアルファができるかということ。
こういう設備が完成すれば、ハナサカクラブとあわせて、ハード面でもソフト面でも若手を育てるに十分な土台ができたと言える。これなら値打ちがあると、今しがたオンラインショップから寄付を済ませてきた。カメラ代に比べればはるかに安い。
さて、ここからは俺の私見。
クラブにお金があれば、海外や国内から実績のあるプレーヤーをどんどん獲ってこられる。しかし、その獲得に使われたお金は、その選手が退団すればご破算になる。
しかしこうした施設や、育成組織のフレームといったものに対する投資は、後々まで確実に残っていく。他球団の選手を大枚ではたいてくるよりもずっと効率良く、絶え間なく、チームのフィロソフィーを熟知した選手を手に入れることができる。同じ資金力のチーム同士なら、セレッソが上を行く可能性は高くなるし、格差があるクラブともそれなりに渡り合える。
また、こうした施設が市、市民の財産として残るというのも、地域密着を謳うJクラブとしてはいいことだ。そう遠くない将来、クラブハウスにテラス付きのレストラン、グッズショップが併設され、そのまわりには12本の桜の木が、競うように咲き誇るようになる。俺たちはその木陰で選手とクラブの成長を見守れるのだ。
この小さな子がセレッソのサポーターとしてゴール裏に立つ頃には、セレッソは今よりももっと素晴らしいクラブになっていると信じる。宮本さんは5年後がターニングポイントになるように語っていたので、まずはそこまで様子を見ていきたい。
土曜日にプレミアLの福岡戦に行ってたんで見かけました
返信削除芝が本当に立派に育っていましたね
ほんと、こういうところでプレーできるようになりたい
すぐ近くにあこがれているトップチームの選手が練習している・・・等々
形にしたものより、無形の財産としてこれは大きなものが生まれます
意外と、行きやすいですし