関係ない話からで悪い。今日は娘の進路の参考にとろ、とある高校の説明会に行っていた。久しぶりにテレピン油の臭いを嗅いで、ああ、こういうの懐かしい、楽しかったなと思い返していた。
娘は芸術系の学校に進みたいと言う。夢のある話なんだけれど、親としては複雑だった。自分自身、芸術系の私大に大枚をはたいてもらって進んでおきながら、結局文章やコードを書くことを生業にしているから。もちろんすべてが無駄になっているわけではないけれど、夢とは違うことで生きる糧を得ていることに変わりはない。
俺の同級生も似たようなもので、印刷会社の営業になったりで絵を描くことを諦めた人間がほとんどだ。DTPオペレーターになった友人がうらやましく感じるほど。夢を実現させることは難しくて、モノにならない挫折を味わうことが殆どなんだ。
それでも何度そんなことを言っても、娘は芸術系に進みたいと譲らない。高いハードルを設定しても、夢を追い続けるために必死に勉強して、絵を描いて、情報を集めて俺にプレゼンをする。こういう「エゴイズム」は大事にしないといけないのかもなというのが、必死の説得を受け続けている今の心境だ。
「自分のしたいこと」をするというと勝手気ままな印象だけど、それは「自分のしたいこと」をして来なかった人の言葉だろう。
実際に「自分のしたいこと」をすると、いろんなことが起こる。予想外の嫌なこともたくさん起こるし、結果として自分が不利になることもあるし、その全てに責任を負わなければいけない。それが「自分のしたいこと」をするということだ。とっても険しくて、苦しくて、辛いことなんだ。
でも、それでも実は、「自分のしたいこと」をすることが、生き方の中で一番得心の行く方法だったりもする。どんなに打ちのめされても、自分の夢や希望を実現させる可能性を、ギリギリまで追い求めることは気分がいい。そこに行き着くまでがすごく苦しいから娘には薦められなかったけれど、どうやらその苦しみを味わうと覚悟したようだ。たったらもうとことんまで、生きてあがいて苦しんでほしい。そうして早いこと得心行くところまで進んでほしい。
さて、柿谷曜一朗は、「自分のしたいこと」ができているんだろうか?時々わからなくなる、見えなくなる。ヨーロッパ、複数年、年俸数億。景気のいいタイトルばかりがニュースを賑わせていて、本当の、一番大事な部分、柿谷の本心がすっぽり抜け落ちている。
ヨーロッパでスキルを磨くのか、セレッソを引っ張ってタイトルをとるのか、どれが一番「したいこと」なのか。もし本当にしたいことをしているなら、泣くことなんてない、惑うこともない、胸を張って堂々と「俺はこれがしたいねん!」と叫べばいい。
セレッソのサポーターは、柿谷のファンは、それほど狭量ではないし、温かいものだよ。
したいことをせず我慢して、結果が出るような世界とも思えない。どうかどうか、自分自身の心に素直に生きてほしい。少しは娘の生き方を見ていておくれよ。あれ、娘自慢になったな、まあいいか。
わが子と同じですよ。気持ちよく送り出してあげましょう。 「サポーターに申し訳ない」なんて彼に言わせちゃダメです。 タイトルタイトルと言っても現在の位置から今季優勝は難しいし、来年なんて言っていたら選手寿命が短いサッカー選手に酷です。 今年は監督が替わりチームとしても大変なスタートでした。 チームスポーツである以上、一人の選手の力だけでは成しえないことだってあります。 私たちが柿谷選手を一生食べさせてあげられるわけではありません。 彼の人生は彼が決めること。 香川選手も清武選手もJ1で何か残してくれましたか? 期待する気持ちはわかりますが、二人に比べたら、セレッソの知名度を上げ新規サポーターを増やし・・・収益面でも随分貢献してくれました。 本当に明るく気持ちよく送り出してあげたい。 (スカパーが放映するそうですが、半年ぐらい待ってからにしてほしいと思いました。余計なプレッシャーがかかりそうで・・・マスコミ、スポンサーにつぶされないことを切に願っています。) それから、セレッソ掲示板の「行け行け曜一朗」というコメントを読んでみてください。 私は泣けちゃいました。自分が書いたのかと思うぐらい(会員登録していません)
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