思えばあれがランコ・ポポヴィッチ前監督のラストだったし、柿谷曜一朗が桜色のユニフォームを着てプレーをした最後の試合、ということにもなるんだな。西澤明訓、香川真司、乾貴士、清武弘嗣が旅立った時は最後の最後までしっかり試合に出てくれていたけれど、サポーターの願いより3億円ということなんだろうか?チームの熟成のため?まあいいや。
あの時は自分がどうにかなったんじゃないかというくらい必死にチケットを探して、新幹線に飛び乗って、それでも、歯がゆい試合で口を真一文字にした彼しか撮れなかった。でも、それでも自宅で観ていたよりもずっとマシだった。あの頃のセレッソは最低だったけれど、まだ生で観られてよかったんだ。
明日の試合、彼は試合前後のセレモニーにしか出られないけれど、その時に笑っていられるように、チームは何が何でも勝たなくてはいけない。
新システムの4-3-3を機能させるためにはラインをコンパクトにすること。そのためには相手のボールの出どころであるボランチを確実に抑えることが大事になる。2列目インナーの長谷川アーリアジャスールと扇原貴宏(もしくは前節のまま山口蛍になるかもしれない)がどれだけ大久保嘉人や小林悠、レナトといったスピードあるアタッカー陣と中村憲剛との距離を間延びさせるかがとても大事だ。
4バックは、桑名戦のハイライトを見る限りシステムを消化できているとは言いがたい。藤本康太はラインを高く保とうとすることに執心していて、二度もボールのバウンドを読み違えている。120分間戦ったことも考えると、川崎戦ではカバーリング能力に長けた染谷悠太がスターターかもしれない。
個人的な予想布陣はこんな感じだ。プレー時間が45分だけだった酒本憲幸や、勢いのある阪本将基はまだ試してみたいし、楠神順平は切り札としてとっておきたい。
移籍ウインドーの関係でまだ平野甲斐やキム・ソンジュンが試合に出られず、13日に再来日したばかりのディエゴ・フォルランも出場は厳しいそうだから、これが今のセレッソの精一杯だ。なんて苦しい台所事情なんだろう。この状況が分かっていながら、フォルランの再来日が13日だった理由は説明されないままだけれど、それでいいのか?まあ、戦いたい選手が出てこそチームは機能するのだし、それでもいいのだけど。
この中で注目は、やはり阪本だろうか。彼がもし川崎戦でも結果を残せるなら、曜一朗も少しは気楽にスイスに行けるかもしれないな。こうして成長した選手が抜けたところに、また新しいスターが現れてくれたなら、サポーターとしては嬉しいのだけれどね。
本当に、明日は大事な試合だ。大事大事と言っていると、決まってろくな結果が出ないチームであるけれど、この日だけはどうか、彼のために、彼を送り出そうとするクラブ、サポーター全員のために、そしてセレッソの未来の為に勝ってほしい。ああ、テンパってるのが自分でもわかるよ。愚痴っぽいのはきっとそのせいだ。
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