柿谷曜一朗が旅立った。
異論を唱える人もいるかもしれないけれど、これはセレッソにとって転機というか、節目になる出来事だったと思う。
曜一朗のラストマッチと決まってから、試合の数日前になって、チケットを探していますという人が大勢出たのは嫌な気持ちになった。浦和戦の時に逆の立場だったから大声では言えないけれど、現金なものだなあと感じたり。
試合当日も、セレッソの応援をするのに川崎側のゴール裏にいたファンが少なからずいた。「証拠があるのか」と言われたら無修正の顔がわかるやつを言ったあなたの責任のもとに公開しますよ。裁判とか面倒らしいですけど、それでよければどうぞ。
それから、セレモニーの最中に、俺の席の前でまあまあ妙齢の女性が「カッキーッ!!」と立ち上がって必死になってお手製のプラカードを掲げ、ご丁寧に俺とまわりの席の視界を遮ってくれた。「邪魔やどけぇーっ!」と流暢な河内弁のヤジが飛んでやっとしゃがんでくれた。あの人は多分しばらく長居には来ないだろうな。
とにかく川崎戦は、普通の試合ではない異様さがそこかしこから匂ってきて、普通に送り出したいという気持ちをへし折りに来た。痛い痛い。
長居には、そういう熱気はしばらくやって来ないだろう。現にヤフーオークションなんかでは横浜戦のチケットが投げ売りみたいな価格で出ている。多分アレはこの試合を曜一朗ラストマッチと見込んで、転売目的で買い占めた連中の成れの果てだ。
これからのセレッソは、個人の人気に依存せず、それ以上に、クラブ自身の価値を確立してほしいと願う。
選手個々についたファンでもスタジアムに来てくれるし、グッズもガンガン購入してくれる。いいお客様に違いはないけど、引退や移籍をすれば離れてしまう事だって多い。クラブを愛してくれる層、必ず来てくれる層をしっかり作らないと、収支は安定しない。
で、これは俺のようなブロガーや、TwitterやFacebookアカウントを持っている人に向けての提案なのだけれど、「そんなことは誰でも知っている、何度も聞いた。」という情報でも、重ねて、いろんな方法で、何度でも発信してほしい。
ピッチに入ってきた時、そっと手を差し出してくれた中村憲剛。真摯に振舞ってくれたことにただ感謝。 #cerezo #frontale pic.twitter.com/uHx7FOURrP
— nsnkjm_soccer (@nsnkjm_soccer) 2014, 7月 16
この写真はこのブログにも載せたしFacebookページにも掲載したものを再度Twitterで発信した。ブログやFacebookページでもそこそこ反響があったけれど、Twitterでの発信が一番大きなリアクションがあった。川崎サポーターのアカウントからが過半数なのはタグで引っかかったからだろう。セレッソの内輪だけではなくて、他のチームのサポーターやそれ以外のアカウントにもリーチできた。
誰がどのメディアを見ているかなんてわからない、Twitterだけおっかけてる人もいればFacebookだけの人もいるし、LINEが中心の人間もいるだろう。そういう人のために繰り返し繰り返し、伝えたいことをシンプルに発信し続けることが大事なんだと痛感した。そういうコンテンツをキチンとパッケージにしておくこと、いつでも引き出せるようにしておくこと。そうすれば、チームの人気が上り調子になった時に、タイムリーに発信ができる。なにがヒットするかも読みづらいから、ひとつひとつ感じたことをまとめておくことが大事だ。
セレッソのまわりには、人気にあやかってどんどんと「セレッソのことを知らない」メディアが加わってきた。あまり質の高くないニュースの方が取り上げられたりもする。それを駆逐するには、みんなでいい情報、知ってほしいトピックを発信していくこと、し続けていくことが一番だし、情報を受け取る側、ビギナーにとってもプラスにもなるんじゃないかな。
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