本人もTwitterやFacebookで表明しているのでご存じの方も多いと思うけれど、コールリーダーを6年間務めていた土岐くんが、今季限りでその座を離れることになった。
2008年のJ2にいた苦しみも、2009年の昇格の喜びも、2010年の歓喜も、2011年のACLでの戦いも、2012年の苦しい残留争いも、全て経験したということ。これは普通の人間ではできることではないと思う。本人は謙遜するかもしれないけれど、彼なりの強いリーダーシップがあったればこそ、今のゴール裏があるのだと、俺は確信している。
それに、強い個性やいい意味でのエゴを出して他者を引っ張っていく他のクラブのコールリーダーとは違って、皆の意見をできるだけ汲んだ上で結論を導き出す土岐くんの方法は、いかにもセレッソらしく、アンセムやフラッグシンフォニーと並んで、セレッソオリジナルと胸をはれる存在だった。
しかし、強いリーダーシップを発揮すればするほど、彼の中で理想とする「誰かに頼るのではない、個々人が自発的に行う応援」からは離れていくことになる。このジレンマの中で悩みぬいた結論が、今回一線を退く大きな理由のようだ。
これからはゴール裏に限らず、バックでも、メインでも、一人一人がチームに対してどういうアクションをすればいいのか、考えていかなくてはいけない。天皇杯奈良クラブ戦で試験的に行った「リーダーのいない応援」「誰にも頼らない応援」を、これから実践していくことになる。とても難しいことだけれど、もし形になったなら、それは素晴らしいことだ。
土岐くんはその大役を、皆に託した。その意味を受け止め、そして皆なりの答えを導かなくてはならない。選手を勇気づけるアクション、チームを鼓舞できるアクションとは何か。俺にも重い宿題だけれど、今までそれを土岐くんやROU、他のサポーターグループのコアメンバーだけに押し付けてきたんだから、このくらいのことはしなくてはね。
しかしまあ、まずは、土岐くんにお疲れ様だね。もちろんスタジアムに来ないってわけではないから、皆も気さくに声をかけてあげてほしい。あんまりビールをすすめたらへろへろになるから、それは控えめにね。
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