だがもし、鉄の温度がバラバラならどうなるか。いくら打っても強い鋼にはならない。見栄えがする刀になったとしても、ちょっとした衝撃にも耐えられない脆い鈍になるだけだ。
今の代表は、ひょっとしたらそんな風に作られた鈍刀なのかもしれない。中澤から強いボディコンタクトを抜けばどうなるか、川口からコンセントレーションを抜けばどういうことになるか。
しかしそんなプレーを、私は単純に否定する事は出来ない。四年に一度のワールドカップ、その直前に怪我をすれば今までの苦労が水の泡になる。ひょっとしたら最初で最後の晴れ舞台になる、そういう選手も少なくないだろう。弛んでいるとか、怠けているとか、そういうものとは異質の気持ちが、彼等を萎縮させたのだと思う。本戦ではきっとそれなりにやってくれるだろう。そうしてもらわなくては困る。
src="http://nishinakajima.up.seesaa.net/image/060509maki.JPG"
alt="060509maki.JPG" width="400" height="305" />
alt="060509maki.JPG" width="400" height="305" />
その一方で、当落線上の選手は必死にアピールしていた。こちらは純粋に喜んでいいところだと思う。巻の"ラボーナもどき"は多分たまたまだったろうけれど、強いゴールへの意思が生んだプレー。玉田も昨日はよくボールに絡んでいた。寿人は
寿人でらしい飛び出しを見せていたし、長谷部もいいシュートを一本放っている。もし仮に「何か」が起きても、層はそれなりに厚い(けしてどんぐりの背比べと言う無かれ)。
src="http://nishinakajima.up.seesaa.net/image/060509sato.JPG"
alt="060509sato.JPG" width="400" height="304" />
alt="060509sato.JPG" width="400" height="304" />
長居で観戦された方たちには悪いかもしれないけれど、この凡戦は多分に予想されたものだった。多分次の試合もこんな感じだろう。きっちりと本戦に調子を合わせてくれるならそれでいい。どの試合もムチを振るっていたら、肝心の直線に入る、その前の4コーナーで刺されてしまう。今は別に「ちゃんとサッカーをする」必要は無い。本戦があれなら呆然とするだろうけれど、とりあえず信じよう。
桜色のUchie MiKiHOUSE DiaryのUchieさんが生観戦されていたようです。試合の記事も拝見しましたけれど…。ひょっとして今一番「代表」と呼ぶに相応しくないのはサポーターなのかな。一部の人達のした事と思いたいけれど、それにしては荒れすぎだし、酷いですね。満員のさいたまとか、日産も試合後はこんな感じなのでしょうか。とりあえず自分の出したゴミくらい片付けて帰りましょう。
0 件のコメント :
コメントを投稿