昨日の夜やっていた「NHKスペシャル ▽W杯のスーパースター・華麗な技に秘められた祖国への思い」を観ていてつくづくフットボールの持つ凄まじいパワーを思い知らされた。多分NHKの事だから暫くして再放送をすると思う。見逃された方もその機会を逃さず是非一度観てほしい。
番組の内容は、内戦で荒れ果てた国、アンゴラのストライカーアクワ、ウクライナのスーパースターシェフチェンコ、東ドイツ出身として初のドイツ代表キャプテンとなったバラック、彼等の祖国の威信をかけた闘いを追ったドキュメント。ありがちと言えばありがちな内容なのだけれど、あっという間に心を掴まれてしまった。
特にアクワの奮闘振りは目を引く。彼のプレーに国民全ての希望がかかっていて、彼もそれを判っている。だから全てに全力で、妥協が無い。
そして彼を応援するアンゴラ国民の熱狂も凄まじい。オンボロのスタンドは通路まで立錐の余地が無く、そこかしこで赤と黒の国旗がはためく。遠目に見るスタンドはまるでうねる一つの生命体の様でもある。
私達は、幸いな事に比較的住み良い国に生まれ、生活を脅かされずにスタジアムで試合を楽しむ事が出来る。代表の試合はプラチナチケットではあるけれど、買えない額ではない。今回のワールドカップの為に渡欧する日本人も3万人程度と予想されている。
でも私達は、あの今にも朽ちてしまいそうなスタンドで、声を限りに応援していたアンゴラの人々程の応援が出来ているのか、疑問に感じる。お金は出して何もしないのは、国民性なんだろうか?
私は、もっとチームの力になる応援がしたい。後悔の残る応援なんて、論外だ。本当はもっともっと出来るはずなのにな…。
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