10/19/2004

心の有り様。

 カミングアウト、って程でもないですけれど、(ホームページ「色目の端布継接」でコンテンツまで設けていますし)西中島は鬱をわずらっています。「鬱病だ」と診断される以前も含めると、もう4年くらい鬱とお付き合いをしています。


 それから、西中島は精神疾病とか、心の有り様みたいなものに興味を持つようになりました。専門的なコラムとかも、ちょっと難しくても読んでみました。そうして、人間にとって「心」というものが思っていたよりずっと大事なんだという事を知りました。体験談を言えば、心が働かなければ指一本動かすことも、文字一つ読むことも出来ません。生きていることが苦痛にすら感じるのです。睡眠薬を飲んで眠りに就くのが唯一の希望だったりします。


 振り返って我等がセレッソを見ていると、選手達の心の有り様がとても不安定なように感じます。失点しては下を向き、負けを重ねてはため息を漏らす選手達。時には試合中に内輪もめをする事も。守備に重きを置く小林監督に変わっても、相変わらず大量失点が続くのは、フィジカル、テクニックの欠如もさることながら、メンタル面が非常に弱いからではないかと思っています。


 2ちゃんねるのスレッドを見ていると、「スロットなんかやっている暇が有ったら練習しろ」という書き込みが有りました。確かに何かに逃避する事はあまり根本的な解決にはなりません。でも選手だって人間ですから、気分転換も大事な事なんです。その区切りが何処に有るのかは難しいところですが、すっきり気持ちを切り替えられるなら、そういう余暇も必要でしょう。

 サッカーをやっているのが一番楽しい。四六時中サッカーをしていたい。という選手が理想かも知れませんが、そんな選手がこの世にどれだけいるか疑問です。ブラジル人はサッカー好きが多いイメージが有りますが、名選手の多くは、サッカーを貧困から脱出する手段として用いていました。他の多くの国でも同じです。


 ただ選手はプロとして、それに見合う活躍をしなければ、即解雇という現実が待っているのだということを理解しておかなければいけません。以前にも書きましたが、どれだけ素晴らしい才能を持っていようと、闘う意思がない選手など、何処のチームでも必要とされないでしょう。


 残り6試合、それぞれの選手がしっかりとした気持ちで闘ってくれるものと信じます。そしてそれに助力できるのであれば、力の限りエールを送ります。

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