5/04/2012

2012 J1 第9節 札幌 1vs0 C大阪 札幌の意地とセレッソの緩慢。 #cerezo

得点者


前半25分 近藤 祐介(札幌)


 私事で申しわけないが、昨日は胃腸炎だったようでぶっ倒れていた。それでも試合が見たくて下腹部がキリキリする中で試合を観ていた。セレッソの選手たちも胃腸炎なのか動きが重くて、いつもの負けパターンにはまっていたな。

スタメンとベンチ

札幌から移籍してきた山下はメンバーから外れ、センターバックのベンチは金 聖基。その他のスタメンとベンチメンバーは前節とかわりなし。

試合開始時

連戦疲れ?慢心?


固定メンバーで戦っているセレッソは、中3日ということもあり、明らかに個々の出足が遅かった。札幌も下位に沈んでいるだけに動きに統率力、組織力のようなものはなかったが、セレッソの選手に比べて出足が早く、セカンドボールを拾う回数は圧倒的に札幌の方が上だった。

幸運だったのは札幌に強力なゴールゲッターがいなかったこと、あれでしっかりとゴールが狙えるプレーヤーがいたら、試合はもっと早く壊れていた。

失点を許したシーンでも、緩いパスをカットされた時、出し手も受け手も明らかにアクションがワンテンポ遅く、簡単に茂庭と近藤のマッチアップしている危険なエリアまでボールを運ばれている。


ここ何試合か前半飛ばしすぎていて後半に猛攻を食らう展開が続いていた。なので意図してペースコントロールをしていたのかなというフシがあるけれど、ペースコントロールと動きが緩慢なのは違う。結果として全速力で背走する場面が増えてしまい、効果が薄かった。

中盤ですでにパスがつながらないものだから、プランキーニョ、ケンペスの待つトップの位置までボールが入ったのは皆無。たまに来るのも精度の低いパスで、どうしたものかと思う。


今回も不発の両外人について


ケンペスもブランキーニョも「仕事場」はトップの位置で、そこから下がると脅威にならない。ただ組み立てのところで一方が下がって起点になるなどのフォローをしないと、完全にチームから孤立してしまう。

またこの状態だとボールの運び役(清武、キム・ボギョン)への負担がとても大きくなってしまうので。もう少し連動性を考えたシステムなり約束事なりが整備されてほしい。


ブランキーニョに関してはもう一つ辛いところがあって、彼が動かないと、どうしても交代枠を1枚、彼のために使わなければいけなくなってしまう。

後半12分ブランキーニョ→永井

ソアレス監督は(例えば前節の藤本がパンクした時のような)緊急時にそなえて交代カードの3枚目を残しておいたり、かなり遅くになって切る傾向があるので、実質流れを変える交代は一人しかできなくなってしまう。

柿谷、村田、播戸、永井とアタッカーが揃っているのに、積極的に代えられなかったり、代えても時間が限られていたりでは宝の持ち腐れで、これも地味にダメージが大きい。


確立されてしまった攻略パターン


セルジオセレッソは攻守のバランスが命で、うまくはまっていても大宮戦や磐田戦のようなスコアはそう望めない。そんな中で先制を許すと本当に辛くなる。

相手は昨日の札幌や仙台、新潟がやったようにハイプレスで出鼻をくじき、パスミスからショートカウンター。決まれば4-4の2ラインで引いてブロックを作ればいい。それだけで勝ててしまう。



セレッソは焦りだすと攻撃陣と守備陣の間にだだっ広い隙間が生まれてしまって、その間で精度の低いパスを無理やり通そうとするので、ブロックの中で簡単にボールが奪える。奪えば中盤の選手が走り込めるだだっ広いスペースが出来ているのでスピードに乗った攻撃ができる。


対策としては、攻撃陣にも守備陣にもボールを運ぶ運動量やパス精度のある選手を入れる他無い。昨日の柿谷投入時の布陣入れ替えではキム・ボギョンや扇原にその役割が期待されていたんだろうと思うし、最後の交代で入った村田の動きを見てもその意図は明らかだ。


後半23分丸橋→柿谷 キム・ボギョンと扇原が一列下がる

後半36分酒本→村田

実際、村田がひたすら右サイドで縦突破を試みた時間帯は、試合の中で数少ない可能性を感じた。ケンペスと永井がかぶっていたのを修正すれば、攻撃の迫力はもう少しよくなるはずだ。


神戸戦に向けて


固定メンバーで運動量重視の試合を続けていると、必ず昨日のように緩慢な試合が出てくる。今はある個性あるメンバーが揃っているのだから、相手に合わせて、またはコンディションを見て、メンバーを代えたり、約束事を修正したりという方法が取れるはずだ。

神戸戦、セルジオ監督がどのようなプランで試合に臨むのか、注視したい。

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