久しぶりに写真のお話、堅苦しくないよ。
最近は、カメラの方が優秀になってきた。とくにセンサーや補正ソフト(PhotoshopとかSilkypixとかLightroomとかZONERとか)まわりなんかは、隔世の感がある。
例えばこの写真。
カメラはD600、レンズはタムロンの24-70 f2.8を使っている。そして、補正しまくっている。
あまり詳しくない方向けに説明すると、このカメラとレンズの組み合わせは、撮って出しでは少しクセがある。
D600は画像を形作るためのセンサーがデカいので、レンズの端々にまで高い性能を求める。けれど、現実にはそんなレンズただの1本もありはしない。どのレンズにも長所短所があるもので、タムロンのこのレンズは特にメリハリが効きすぎてる、やっかいものだ。
長所は、手ぶれ補正がついていること、だから少し暗くても感度をあまり上げずにすむ。 夜景を手持ちで撮るとか無茶苦茶ができるのがいい。サッカー観る時に持っていくなら、手ぶれ補正は強い味方。
一方で、短所も。一番はキツイ「周辺減光」
周辺減光というのは、写真の四隅が暗くなること。レンズの端は中心と比べて入ってくる光の量が少ないので暗く落ちる。
空の両端あたり、暗いでしょ?
それ以外にも、歪みがあって、建物とかを撮ると輪郭が膨らんだりへこんだり。それでも、今は強い味方がいる。補正ソフトというやつだ。
特にPhotoshopやLightroomといったAdobeの製品には、あらかじめレンズの歪みや周辺減光の度合いが、発売元のレンズメーカーから提供されていて、「このレンズを使ったよ」と設定すれば、自動で1枚目のように補正をしてくれる。色のにじみとか、プロが補正に苦労していた部分もスッキリ。
今では補正ソフトは必須のもの、という前提で作られていると感じるレンズも多い。画像をクッキリ写すことだけは未だにごまかしが効かないので、 解像度重視。そのかわりゆがみや減光は無視、みたいなヤツ。
それって邪道じゃないのかなと思う。パソコンで現像するまでがひとつのシステムと考えるなら、それもありなんだけど、やっぱり、撮った瞬間の像が変なままで、あちこちいじらなきゃってのは、寂しい気がする。
また、これは別の話なんだけど、補正しない方がいい写真もあるんだよな。
例えばこの紅葉の写真、俺は減光しまくってる2枚めのほうがずっと好きなんだ。なぜか理由は説明できないけど、落ち着くというか、なんというか。
だから、写真って面白いなって感じるんだ。像がまっすぐだったり、色が正確だったり、それがいい写真の絶対条件じゃない。曲がった線、変な色でも、胸に刺さる何かを持っている一枚って、確かにあるんだ。
最近は、カメラもレンズもパソコンもソフトも安い。1セット、まとめようと思えば7~8万かからない(昔は何100万かかってた、15年くらい前)それでガンガン撮って、大切な思い出を残してほしいな。デジイチ仲間募集中だよ。
いっしょにパンケーキでもどうだい?
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