3/26/2006

この声よ届け。

 昨日はセレサポにとっても特別な一日だったと思います。2試合応援ボイコットが続いて、みんな「これはいかん」という気持ちになった。一部こころざしのある人達はブログを立ち上げ、仲間を募ったりもして、この日に供えていました。試合が始まる2時間前から、長居にはいつもと違う緊張感が張り詰めていたように感じましたよ。


 私も今思い返すと「なんかバカな事たくさんしたなぁ」なんて思っています。ちょっと恥ずかしい事でも「これで応援が活気付くなら」と進んでやっていました。

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 まず長居につくと直接SBには行かずゴール裏をうろうろ。知り合いを見つけては「今日はどうする?」とか聞いてまわっていました。結構みな冷静に「いや、普通にやりますよ」と言っていたので、ホッとしたもんです。意外な人とお近づきになれたりもして…。

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ブログで集まった人達。試合中はもっとたくさんいました。



 それからピッチサイドツアー。練習が間近に見えるあれです。SB声出し隊の有志でピッチサイドまで行って、選手にコールを送ろうという、今思うとなかなか恥ずかしい話が有って、横断幕とフラッグまで持参して実行しました。

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 ピッチサイドに立って気付いたんですが、意外なほど観客席の声がよく聞こえます。SB中央最上段にいた10人くらいの子供たちがずっと「セレッソ大阪!」とコールをしていたんですが、きれいに私の耳に届いていました。こちらも負けずに手を叩いて呼応してみたんですがどうだったか。

 選手へのコールも忘れずに。特に一番近くにいた酒本にはおっさん5人でひたすらコール。酒本も隣にいたかわいい女の子(キャンプをはった高知から来ていた!)に声をかけてもらっていたらもっと喜んだでしょうが、むさいオッサンの野太いコールに困惑気味でした。スマン酒本。でもちゃんと手をあげてくれてありがとう。

 ピッチサイドから離れる時分に西川くんのDJタイムがスタート。私はコンコースで聞いていたんですが、ちゃんとブログで集まった人達やコールの大事さについて話をしてくれて有り難かった。

 そして試合開始。練習中は応援が有りましたけれど、みの字さんから「浦和でも練習中はコールとかあったんだけれど試合中は応援のリード無しだった」と聞いていたので、緊張。でもキックオフの笛と共に、耳慣れた歌が聞こえてきました。


さあ 行こうぜ 俺たちの大阪

魂込めて 勝利を掴もう



 いつもは後半リードされていたり、勝ち越し点が欲しいという時に使うあの歌。でも今のチームや私達の立ち位置を考えると、この歌から入るのは正解だと感じました。反射的に私達SBも声を絞って歌います。選手達にもはっきりとこの歌が聞こえていたはずです。


 SBにいたのでよく判らなかったんですが、後で話を聞くと、自然発生したコールを太鼓が拾ってリズムを作り、それを皆で歌うという形だったようです。今までは何人かのコールリーダーという「司令塔」がいたわけですが、今回は「トータルフットボール」方式とも言うべきスタイルでいったわけですね。「コールのタイミングが遅れるかな」と内心思っていたんですが、いつも通りピッタリのタイミングでした。


 試合後は「のりを」で祝勝会。このビールの美味い事!酒本が良かったという話から、パリーグの昔話までこってりと盛り上がりました。隣の席にはいつも太鼓を叩かれているこおさんがいたので挨拶。「今日はどうでした?」と胸を張っていたのが印象的。充実感が有ったんだと思います。すごくいい顔してました。


 今回キチンと応援が出来たのは「危機感」が有ったからだと思うのですが、結果として新しい応援のスタイルを生み出し、またそれがいい形で90分間機能し続けていました。今後この形が続くのか、以前のスタイルに戻るのかは判りませんが、この日がいつも以上に意義の有るものになったことだけは間違いないでしょう。


 

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