試合は腹が立つ部分が有ったし、それはそれで別の記事にしなくてはいけないけれど、「PINK STORM PROJECT」の発起人として、まず書かなくてはいけない事を、先に書かせていただきます。今日の企画に参加して頂いた全ての皆様に、心から感謝致します。
確かに思いついたのは私かもしれませんが、一人だけでは、それを形にすることなんて出来なかった。皆が皆を信じ、一つになれたから、この企画は成功したんです。それはマスゲームという視覚的な結果よりも大切な、目に見えない財産を手に入れられたということなんですよ。
話を朝に戻します。今日の心配事は、まずなんと言ってもお天気でした。雨こそ降っていませんでしたけれど、いつ泣き出してもおかしくないどんよりとした空が、私の上にありました。どうか試合までもってほしいと祈りながら、長居に向かいます。
思っていたより早く長居についたのですが、他の仲間たちも早めに来てくれて助かりました。風邪ひいてるのに来てくれた人、ペーパードライバーの私の為に、荷物運びをしてくれた人、いろいろな方面に顔を利かせてくれた人、誰も彼もが頼もしい、私のかけがえの無い仲間達です。いろいろと事前の打ち合わせをしたり、ディスカッションをしながら、開門を待っていました。その間にも知り合いのサポさんと会う事が出来て、お手伝いをしていただく事に。REAL OSAKA ULTRASの大東さんにして頂いたインフォも助かりました。やっぱりコールリーダーですから、イメージしている事を上手に人に伝えられるし、みんなを乗せていける力がある。
開門をすると場所取りと紙の配布。一応SBでは5人くらいでゲートをくぐった人に紙を渡してまわっていたんですが、ともかく皆席を確保するのが最優先、ものすごい速さでコンコースを移動されていて、要領を得ない。10000枚の紙を2時間で配らなくてはいけない、というプレッシャーも、私の胃をキリキリさせました。
それを救って頂いたのも、サポの皆さんでした。わざわざA席から助太刀の為に来ていただいた方もいらっしゃいましたし、ROUの方達にも沢山来ていただいて、スタンドをまわって、紙をまだ持っておられない方に配布をして頂きました。いつも大旗を掲げている方達も、トラメガでマスゲームの意義を伝えて下さっていました。他にも数え切れないくらい沢山の方に、ご協力頂きました。一番最後にファミリー席に向かったのですが、その頃には、子供に
「みんなで紙掲げるって、そんなん本当に出来るの?」
と言われても、
「皆がやろうという気持ちを持っているから、きっと出来るよ」
と、答えられるようになっていました。
DJの西川君も、実に粋な計らいをしてくれました。いつもはタオルマフラーを、選手紹介、パワグロ、選手入場時に掲げて下さいとお願いしているのですが、今日に限っては「パワグロまではマフラー、選手入場時には紙で」とアナウンス。さらに「皆さん紙は持っていますか?」と確認までしてくれました。
そして、いよいよ選手入場。
私はファミリー席で合図のインフォをしていたのですが、音楽がかかると同時に、スタンドが桜色に変わっていく様が、よく判りました。
まずはゴール裏から、
そしてSBへ。
他のチームのマスゲームに比べれば、やはり小ぶりではありますけれども、サポーターが考え、サポーターが段取りをし、サポーターが行動したマスゲームとしては、良い部類に入る出来だったと思います。スタンドが本当に「染まっていく」様を見ていて、この何週間かの、ちょっとしたキツイ日々と、その間に蓄積されていった疲労が、すっと引いていきました。
試合に関しては、本当に残念でした。でもだからといって、鬱憤をためる必要は、もうあまり無いはずです。私達はそういう負のエネルギーを正のエネルギーに変え、昇華する力がある。今日の体験が有るから、次に何かやる時は、もっと上手く出来るでしょう。そうしてチームと共に、より素晴らしいスタジアムを作っていきましょう。みんなはセレサポなんて、と言いますが、私はみんな素晴らしい好漢ばかりだと思いましたし、セレサポである事を誇りに感じられました。次の試合、その次の試合、また力を一つにして、今度こそ、チームを勝利に導きましょう。今日は本当にありがとうございました。
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