4/02/2006

失点が多い理由。

 今年は特に失点が多い。リーグ戦だけならここまで3、6、3、3、1、3と6試合中5試合で3失点以上、勿論全て敗戦している。去年3失点以上は34試合中6試合しかなかった事を考えると異常。何故ここまで失点を重ねるのか。

 原因はDF-MF-FWの連携の不味さ、攻撃力の欠如、この二点じゃないだろうかと思っている。

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2005ver.



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2006ver.



 システムが同じなので去年との比較がしやすいのだけれど、去年はこの3ラインがコンパクトな上に均一に位置取りをしていた。FWのラインからプレッシングをかけ、MFの位置で攻め手を限定させ、DFが確実に奪うという流れがごく自然に出来ていた。

 今年の場合はというと、去年より中盤でのプレッシングが弱いので、どうしてもDFラインにかかる負担が大きい。それをカバーしようと中盤も戻ると、今度は2つのラインが重なってしまって組織的な守備が出来なくなってしまう。



 攻撃力の欠如については異論が有る人も多いと思うけれど、私は確実に有ると考えている。一つのものさしになるのはブルーノのオーバーラップ。去年の終盤より目だって増えていないだろうか?


 去年、DF←→MF、MF←→FWとリンクする攻め手は、大まかに言って5つ有った。

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ブルーノのパスカットからのドリブル

古橋とゼ・カルロスのパス交換

森島寛と久藤のパス交換

ファビーニョのオーバーラップ

西澤へのクサビ


 特にファビーニョの、「タテのパスカットからの速攻」はセレッソのキールだった。

 今年は西澤が下がるケースが増え、効果的な攻めがゼ・カルロスや酒本の単独突破しかなくなっている。去年は形になっていた古橋-ゼ・カルロスのラインも古橋の不調であまり機能していない。そこで手詰まりになるからブルーノが「上がらなくてはいけない」状態になってしまうのだ。これはファビーニョがフィットせずブルーノが盛んに攻め上がっていた去年序盤とよく似たシチュエーション。

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 これらをどうやって解決すればいいのか。中盤で「タテの守備」が出来る選手を入れるのが最も即効性が有る策だと思う。そうすればブルーノの上がりと西澤の下がりが無くなり、バランスが整う、そしておのずと失点が減る。攻撃に関してまでファビーニョレベルを求めなくても、失点が減るだけで負けが引き分けになり、引き分けが勝ちになる「小林サッカー」の形に戻る事が出来るはず。

 もし「人を代える」事が出来ないなら「形を代える」しかないが、それが出来るだけの時間は残っているのか疑問だ。


  

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