6/29/2006

Agility of report.

 エキサイトで「報道の敏捷さ」を訳すとこう出た。「報道の敏捷さ」と書くより字面がいいのでこちらがタイトル。


 今朝いつも通りに2ちゃんを見ようとすると、殆どのサーバが吹っ飛んでいた。他のサイトは問題なく見られるのだから、本当はそんなにたいした事ではないのかもしれないけれど、私は目隠しをされ、耳を塞がれたような気分になった。

 2ちゃんが既存のメディアより抜きん出ている部分、それは間違いなく「スピード」。日々玉石混合の情報が凄まじいスピードで飛び交う。それを悠長に検証などしている間に、次のニュースが飛び込んでくる。もし2ちゃんねるを有効に使いたいなら、流れ込む情報を正確に見極め、ピックアップする必要が有る。私はその域に達していないから、振り回される事が多いけれど。


 ネットが手元にある手のひらほどの端末からでも、ストレスなく見られる時代において、ニュースは、それが含んでいる情報の多さもさることながら、対象となる事象(例えば試合内容や結果)が発生してからどれだけ早く配信されるのかという「敏捷性」も、等しく重要視されるようになった。どれだけ早くその情報を待つ人達にそれを伝えられるのか。

 ブログが台頭してきたのも、「敏捷性」に富んだ情報配信方だからだと、私は思っている。多少の誤字脱字が有っても、どの媒体よりもスピーディに現場のレアな情報が、何の検閲も無く飛び込んでくるというのは、魅力的な事だ。


 もし今有る、検閲だらけで、一方通行なマスメディアに辟易しているのなら、是非ブロガーになる事をお奨めする。自分の感じたままを文字にする事は、大変に勇気がいる。でも貴方がそう思っているのなら、他の人も同じ気持ちでいるかも知れない、その可能性を信じて、キーを押してほしい。今いるジャーナリスト達がケバブを食べ、ビールを煽っているその間に、ニュースを待つ皆に情報を届けるのは、やってみれば意外なほど簡単だから。


 今回のワールドカップでは、協会にも、代表にも、なによりそれを取り巻く環境にも本当にガッカリしてしまった。代表の勝敗よりも視聴率を気にする人間、自社の張ったキャンペーンの効果に一喜一憂する人間がこの国にいる。しかも、私たちよりより日本サッカーの中心に近い位置に。これが正常だとは、とても思えない。サッカーの事は、本当にサッカーが好きな人間達こそが意思決定をすべきなのに!

 この時代を小さなブログ一つでひっくり返そうとは、思わないし、思えないけれど、せめてそういうコミュニティからでも、実直なニュースの配信を始めよう。


 

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