6/18/2006

去り行く者。

 ワールドカップというのは、なんて贅沢なイベントなのだろう。いろんな地域の、いろんなスタイルのチームが、連日素晴らしい試合を展開するなんて!睡眠不足もハイテンションになる要因にしかならない。


 特にこの大会は、いろんなスター候補生達が参加していて、キッチリ結果を出している。メッシ、テベス、ロッペン、フェルナンド・トーレス…。ひょっとしたらこれから先、この大会は86年、58年のような、一際特別な大会になるのかも知れない。


 しかしそれだけ輝く選手がいるという事は、逆側から見ればそんな選手にやられたチームが有ったという事でもある。セルビア・モンテネグロ、コスタリカ、コートジボアール…。

 とりわけ最終予選を争ったイランの連敗はショックだった。アジアでは傑出した個の力で相手を粉砕してきたイラン、そのイランが防戦一方で、「弱者のサッカー」しかさせてもらえない。カリミやマハダビキアがあっという間にボールを奪われる、守備陣はゴール前に釘付け。いくら相手がメキシコ、ポルトガルとはいえ、あまりに差が激しすぎる。


 どの国の代表も(もちろん日本だって!)プライドと国を代表しているという責任感を背負ってプレーしている。手抜きなんて一切出来ないし、しようとも思っていない筈なのに、空回りしているのか力が出し切れないで、失点を重ねてしまう。日頃Jで同じような試合を繰り返して観ているからか、そんなチームを見ると妙なシンパシーを感じてしまう。


 これからどんどん予選敗退するチームが増えてくる。いろんなチームを観ていたいと思っている私としては、少し寂しい。日本はもう少し見ていたい、というか、最後までピッチにいて欲しいんで、とりあえず明日は必らず勝って、望みを繋いでほしい。不利なのは判っているけれど、諦めは悪いほうなので。


 

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