6/15/2006

アテネ経由ドイツ行き帰国不可。

 4年前の韓国戦の時は生野に有るコリアタウンではささやかなPVが行われていて、在日コリアンの人達があまりささやかではない声援を送っていた。

 昨日の夜今回はどうなのだろうとその会場になった公園に行ってみたのだけれど、子供達が花火をしているだけで、それは静かだった。もしPVが有ればその様子でもレポートしようと思ったけれど、仕方なく韓国対トーゴはTV観戦になった。


 試合自体は、面白かった。退場者は今回に限っては妥当だったし、トーゴもよく戦ったし、パク・チソンはやはりいい選手。アン・ジョンファンで流れが変わったのを見ると、日本はどうして同じフランスリーグでより結果を残している松井を呼ばなかったのか、改めて疑問に感じた。


 しかしこの試合の実況は本当に酷いメンツだった。現地の解説が山本昌邦氏、日本のスタジオには加茂氏と、NHKで考えうる限り最悪の組み合わせ。色眼鏡で見るのは良くないのだけれど、山本氏の解説は時々酷く耳障りだった。


 例えば後半、韓国が3-4-3から4-5-1にシフトした時、彼は試合そっちのけでうわ言のように「4-2-3-1ですね」「4-2-3-1」と連呼していた。いや、あなたが好きなシステムというのはちょっとJ観た人なら知ってるから、そんな連呼しなくていいから。試合の解説して下さい。

 まあそんなのは序の口で、細かく突っつけばもっといろいろ出たんですが、一番腹が立った解説は、なんと言っても韓国のスタメンを見てのアナウンサーとのやり取り。

ア「韓国は3バックで来ましたね。前線には若い3人が並んでいます」

山「そうですね。イ・チョンス、チョ・ジェジン、パク・チソン、アテネ世代が育って来ました


 ちょっと待て、その時日本のオリンピック代表を率いていたのは誰だよ。

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 テンパった采配をして嘉人や、平山や、高松や、松井や、田中達や、今野や、闘莉王や、もっとたくさんの若い個性を潰して、ジュビロのチーム力をガタガタにした上で職場放棄して、次の日にはドイツ行きの飛行機に乗って、勝手にアテネ経由ドイツ行きを実現したのはどこのどいつだよ!

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 失敗の無い人間なんていない。上手くいかない時もある。プロだってそうだろうから、たまたまオリンピック代表とジュビロでうまくいかなかっただけかもしれない。ドイツに行って、いい試合をたくさん観て、指導者としてのスキルを上げるのも悪くない。

 ただそういう「前科」がついているのに、ほとぼりも冷めぬうちにテレビにでて、いけしゃあしゃあとそんな事を言える感覚が、お電波全開の私でも理解できない。あれが世界基準ってやつなんだろうか。その神経が山本氏のストロングポイントなんだろうか。15秒も経たずに私の怒りは沸点に達してしまった。


「こういう非常に残念な中継でしたが、相手のストロングポイントを押さえきれなかったのですが、その辺を修正しきれずに、次につなげる場面もなかった訳で、光り輝く日本になるためには、やはり世界基準の指導者を置かなければいけないのが判って、それを修正できればいいなと思いました」


 

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