その「友」が大阪に来るらしい。メールで「大阪ってどう?」と来たので、とりあえず一通り書いて返信しておいたけれど、改めて大阪はどんな街なんだろうと考えてみる。
大阪は、意外と渋い街だ。ご陽気な一面もある一方で、時折少し切ない表情を見せる。大阪を題材にした歌も「大阪ストラット」みたいなポップというかコテコテな歌と、「悲しい色やね」みたいなブルースが、キチンと共存している。
そんな大阪を舞台にした名曲「大阪で生まれた女」に面白いフレーズが有る。
大阪で生まれた女やさかい
東京へはようついていかん
別に大阪人がどこに行こうと大丈夫なんじゃないのと、普通の人なら考える。でも大阪人にはこの歌詞は染みるのだ。実によく共感できるのだ。大阪人が他の土地に行くと、とても疲れる。大阪人がどこに行っても大阪にいるように振舞うのは、そんな理由がある。
逆に他の場所から来た人間は、大阪という大阪人の為にカスタマイズされた街に、最初面食らうのではないだろうか。異端の街、大阪。慣れてしまえばそれはそれで味になるのだけれど。
外国のような場所が当たり前にある大阪。
どんな文化も大阪流にして吸収してしまう大阪。
とりあえず何でもウマイ大阪。
短い間だと聞いているけれど、「友」には是非本当の大阪を堪能してほしい。帰りの新幹線でオオサカンブルース口ずさんでもらえるくらいまで…。
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