12/11/2004

悪い大人はいいなぁ。

 家について、食事。テレビをつけてはぼーっと見ていたり。お気に入りになったBUMP OF CHICKENの「車輪の唄」を聴いて、10年前の出会いを思い出したり。胃が痛むくせにコーヒーを飲んだりしている。いつもと変わらぬ週末。

 ただ一つ違うのは、みんなが大好きな選手が、みんなの手の届かないところに行ってしまうかもしれないという現実。耳をふさいでも、目を閉じても、そこにいる。歌声も、苦いコーヒーも、それを忘れさせてはくれなかった。


 でも、あれからあまり情報は入ってこなかった。あの日がまるで季節外れのエイプリルフールだったかのように、当たり前の日常だけが過ぎていった。


「あの話は本当だったんだろうか?」


 高校生の時はF1が好きで、ナイジェル・マンセルがお気に入りだった。でも夜起きていられなかったから、ビデオにとって翌日に見ることにしていた。

 あるレースの翌日、下駄箱の前で「マンセルがスピンした」という話を聞いてがっかりして帰った。でもそれは同級生の記憶違いで、結局マンセルは何事もなく優勝してしまった、そんな事が有った。


「ひょっとしたら、またそんな事がおきたのかも知れない」

 そう思いながら、ネットを徘徊してみた。でも、やっぱり現実はそこにいた。

 今日は今年最後の全体練習という事で、南津守にはfromthemorningさん、100% rosadoさん、それにりんでんばうむさんが行っていた。丁度私が上司にしかられていた頃か、少し羨ましい。

 レポートを読んでみる。ウエミと羽田はどうも見納めになってしまうみたいだ。ウエミはとても期待していたから、残念というほか無い。

 羽田はファン一人一人に丁寧に挨拶をして去っていったらしい、「いい人」が多いのは、セレッソの伝統なんだろうか。

 それを引き継いだヨシトは、いままでの「ごんたくれ」のイメージがウソのようなファンサービス。あと数ヶ月もすれば、きっとマジョルカでも同じような光景が見られるはずだ。


 そして、アキ。本当に何も無かったかのように、サインや写真に応じて、いつものように去っていったらしい。ただ取材に有っていたとの事なので、明日には何かわかるかも知れない。でもアキはそういうところはいたって淡白な人だから、あまり期待はしていない。


 ニュースによるとモリシはもう10%ダウン提示を快く受け入れたらしい。「ボクはどこへも行きませんから」というのは、彼なりの不器用なファンへのなぐさめなのかも知れない。

 彼とて長年の親友であり、リーグ随一と謳われたコンビを解消しなくてはいけなくなるかも知れないというのに、本当にお人よしな人だ。


 これで殆どの選手がオフシーズンに入る。今年は特に辛い一年だったから、まずはゆっくりと休んで、来期への充電に勤しんでほしい。久藤家は娘さんができて初めてのオフ、きっと本人も楽しみにしているだろう。

 西村GMにとっては忙しい年末になりそうだ。新外国人のリストアップと交渉。新戦力の選定。そしてアキの説得…。いきなり大変だけれど、本当にがんばってほしい。


 来年も、勝利のダブルピースを。



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