7/16/2006

正解なんて無い。中田特番。

 ピッチを去る人間がピッチに残る人間に助言をする。それはいい事だと思う。でも誰だって神様じゃないんだから、語る事全てが正しいわけじゃない。以前中田は「語り合う」大切さを自ら論じていたけれど、今日の番組での提言は、中田の一方的なメッセージばかりで、少し首を捻った。あれでは中田浩二とジーコ以外は全員間違っていると捉えられても仕方が無いじゃないか。

 勿論中田一人が悪いわけではない。そもそもあの番組をこういう作りにしようという誰かの意思が有り、それを守ろうとするスタッフがいて、ああいう番組が出来上がったわけだから。そして彼等にとって最も大切なのは、将来の日本サッカーの発展ではなく、今日この時の視聴率の為に、いかに刺激的なコンテンツを配信するかなのだから。そういう意味では、中田も被害者なのかも知れない。


 よく中田をクールだと感じる人がいるけれど、同世代の人間から見れば、あれは一つのパフォーマンスであり、ポーズなのだという事が判る時がある。彼は彼なりに想う所が有り、わざとあのように立ち振る舞っている。でも今の世界は中田のイメージよりも、多分まだ大きくて、複雑だから、そうしてメディア利用しているつもりでも、利用されている時が、多々有る。今日のこれだってそうだ。

 こういう形で中田が利用されているのを見るのは、あまり気分がいいものではない。ただただ気分の悪い時間だった。

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