8/17/2006

日本2VS0イエメン ただ今修行中。

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スターティングメンバー


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ハーフタイム


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後半26分


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後半44分



 それにしても守備を固めた時の中東勢のしぶとさときたら…。まだカウンターまでのイメージの無いチームだったから良かったものの、もう少しレベルの高い、サウジのようなチームだったらどうだったか。

 それでもしっかり2得点出来たのは良い事だし、攻撃のバリエーションが枯渇しなかったのも悪くない。日本を代表する素晴らしいポテンシャルを持った選手達でも、僅か180分間で千葉の選手が2年かかったというオシムサッカーの全てを知り尽くしたとは思えないし、今はこれでいいと思う。というのは甘いかな?


 前半は、あまり見所の無い45分間だった。鈴木啓太、坪井、闘莉王の浦和トライアングルがポカミス一つで乗り切った以外は、特筆する事が無い。初戦よりも中盤はチグハグだったかも知れない。前線の田中達也と巻のコンビは、田中達也と我那覇よりは悪くなかった程度。


 というわけで後半アタマからは申し子の一人、羽生が汗かき役として登場した。個としても運動量、パス出し、ドリブル精度は平均以上。しかしより際立ったのは親和性だった。どこででも、誰とでも組める存在は、監督としても有り難いものだと思う。田中達と二人でイエメン守備陣に挑む姿は、さしずめ指輪物語に登場する警戒で勇敢なホビット族のようだった。この試合では「古巣」ジェフ勢から選出された4人が全て登場したが、その中でもとりわけ素晴らしい働きをした。


 組織としてチームを見るなら、オシム流の守備の崩し方が、ほんの僅かながら垣間見えた事が収穫。ジーコジャパンなら中澤の高さ、中村俊輔のフリーキック、鈴木隆行の被ファウル(! で相手をこじ開けるところを、手を変え品を変えて攻め立てた。高さをオトリで使ったり、ドリブルとショートパスのコンビネーションで崩してみたり、(不器用ながら)ミドルを打ってみたり、本当に引き出しが多い印象が有る。阿部、佐藤寿とクレバーで泥臭い選手が得点を挙げたのも偶然ではない。精度がもう少し高ければ、もっと楽に試合運びが出来ただろうけれど、今はこれでベター。


 いつまで「今はまだオシムサッカーを勉強している段階」と言っていてもいいのか、そこが少し疑問ではあるけれど、今有る素材で出来る事を、全てやってもらえているのは有り難い事だと思う。

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