ここにあるグループがいます。ややこしいので仮にAとでもしましょうか。Aは地元に根差し、地域の為に様々な奉仕を行う、皆から愛される存在です。地元の人々もAの活動に共鳴し、Aに対して有償無償の支援を行うまでになりました。
ところがある日、Aをいつも手助けしていた地元の人間が法に触れる行為をしてしまいました。警察が犯人を捜していますが、犯人はAのメンバー達しか知りません。
この時、Aというグループが、「犯人はこの人です」と言うことは、はたして地元の人達にとって裏切り行為となるのでしょうか。
日本は法治国家です。極一部の例外と(認めたくは無いですが)アンダーグラウンドな集団を除き、どんな人間であれ、違法行為をした場合何かしらの罰則を受けねばなりません。
もしAが犯人を隠避した場合、Aもまた、何かしらのペナルティーを受けることになるでしょうし、Aの対外的な心象も悪くなるでしょう。
仮に犯人が過去Aに対して様々な支援をしていたとしても、それが罪を問われない理由にはならない。
犯人がAを隠れ蓑にしようとする人間、「いろんな事をいままでしてやったんだから、かくまうぐらいしろ」という圧力をかけるような人間であるなら、もはやその人間は支援者などではない。少なくとも私はそう思っています。
スタジアムはいつも光り輝いて、ピッチの上で繰り広げられる熱いゲームに、私達はいつも胸躍らせてしまいます。ややもすると、そこが浮世である事さえ忘れてしまいそうになります。
でも、私達は確かにこの世の存在であり、社会の一部なのです。愛するクラブに迷惑をかけることは、決して本意ではないでしょう。サポーターとしての最低限の良心を求めます。
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