2/07/2005

メディアコントロール。

 ちょっと話題になってる「中村、高原控え発言」について一考。

デイリースポーツ

ジーコ監督決意 先発全員国内組

 日本代表が6日、午前と午後の2度にわたり、さいたま市内の練習場で9日のW杯アジア最終予選・北朝鮮戦(埼玉ス)へ向けた最終合宿3日目の練習を行った。ジーコ監督(51)は、これまで海外組で招集したFW高原直泰(25)とMF中村俊輔(26)の北朝鮮戦への先発起用を示唆していたが、ここにきて国内組を先発させることを決断。高原、中村はスーパーサブとして決戦に臨む。


 先発を国内組重視で行くのはまったく異論なしです。むしろよく決断したな、ホントにあなたはジーコですか?という感じ。どうして話題になったりするのかが判らない。

 調整試合であれだけ結果を残した国内組に、これ以上「おあずけ」をすれば、士気が下がるのは必至。がんばった者にはがんばった分だけのチャンスを与える。本当に当たり前の事。


 で、ここがポイントなのですが、今回の発言をよく見ているとジーコは「海外組を控えにする」とは言っていません。ただ「国内組で行く」と言ったのです。つまりこの発言は中村、高原に向けてのものではなく「ここまでよくがんばった、本番も頼む」という国内組に対するメッセージなわけです。

 ところが「北朝鮮戦は国内組で」ではメディアとしてはパンチが無い。だからあえて見方を変えて「中村、高原はベンチスタート!?」と来たわけです。

ジーコ決断!高原&俊輔はベンチ(スポニチアネッツクス)

ジーコ監督明言、俊輔も高原も先発で使わない(スポーツ報知)

ジーコさん


 ジーコを見ていてたまに思うのは「マスコミへの対応が下手かも」ということ、その時感じた事をそのまま言ってしまうから、面白く曲解されてしまう。

 今回の一件も、きっと真意を捻じ曲げられて中村、高原の耳に届くはずです。二人とも代表歴も長いですし、メディアがどんな存在であるか判っている筈ですから、それほど心配はしていませんが、本番直前になって不協和音を奏でようとする国内のメディアには正直不快感を持っています。あんたら自分の国の代表がW杯に出られなくてもいいのか?


 それから素朴な疑問なんですが、代表のスタッフの中に広報担当の方っていらっしゃらないんですかね。情報というものは仲介する人間の数や傾向によって、あらぬ方向に意外な影響を与える、というのはずっと前から判っているはずだと思うんですが。


 サポーターとしては、情報の質を見極めた上で、質が低いと判断したものは放置というのがベストなのだと思います。毎日実に様々なニュースが飛び交いますが、狼狽する事無く、毅然と対応していれば、何れそういう記事は確実に減っていくはずですから。





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