以下宮本のコメント
「シンガポールは個々に速い選手がいる。立ち上がりからチャンスをつかんで試合をものしたい。(4-4-2については)ちょっとバランスが崩れる場面があった。常に数的優位を意識して、特に両サイドが両方上がってしまわないように気をつけたい。両サイドが上がったときにはボランチがケアするなどして、数的優位を保ちたい。
��後半ボランチに入っていたが)この人数で全員フルにやらせないという意味もあった。必ずしも(ボランチ起用が)オプションではない。(シンガポール戦の狙いは?)ホームでの試合ということで、高いラインを保ちながらプレスをかけていけるような練習の場にしたい」
4-4-2は今の代表の編成では無理が有ります。そして「使う選手」と「使われる選手」のバランスがとても悪いのです。バランスが崩れるのは「使われる選手」の不足を補う為にサイドバックの攻撃参加が不可欠だからです。
「船頭多くして船山に登る」「二人のシェフがいるとスープがまずくなる」「10番タイプの選手が二人以上いるとチームは機能しなくなる」コンダクターは一人で十分です。今回は中盤左は三都主が務めたようですが、ジーコの描くベスト布陣はあくまで「黄金の中盤」なのでょう。心配です。
ジーコ、ソクラテス、トニーニョ-セレーゾ、ファルカンの四人には「エースはあくまでジーコ」というヒエラルキーが有ったために機能していましたが、
「俺なにサイド走ってんだろう」
「ヒデさんにはFWにまわってもらう」
などと言っている中村が、居心地のいいトップ下を明け渡すわけも無く、また中田も右のレジスタなどする気は毛頭ないでしょう。
宮本ボランチはオプションとして、また緊急事態の場合にはやむを得ないでしょうが、それ以上の効果は無いでしょう。こちらはあくまでオプションと割り切っているようなので安心ですが。
ジーコがあくまで自分の理想を追い求めるなら、中田なのか、中村なのか「チームのコンダクター」を決めなくてはいけません。この問題の解決なくして「黄金の中盤」は無いでしょう。
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