11/22/2004

希望が1つ、絶望が1つ。

「自分が苦しい時は、相手だって苦しいんだ」

 よく聞く言葉です。でもそれって本当かなぁって思っていました。自分をこれだけ苦しめているのだから、相手が苦しいわけなんて無いんじゃないの?って感じでした。

 随分と子供の頃から半信半疑だったわけですが、今回セレッソとレイソルが残留をかけ、考え方によっては優勝争いよりずっとシビアな争いをしている中で、レイソルサポーターの方々のブログを見るにつけ、この言葉が真実である事をようやっと知ることが出来ました。

「やっぱり相手だって苦しいんだ」

 記事はどれも悲しみや、怒りや、絶望をこれでもかと詰め込んだようなものばかり。あと一つ勝てば残留が決まるという圧倒的優位な立場にいるにもかかわらず、皆が追走するセレッソの影に怯えていました。前節で勝ち点差が5から4に変わった事も、よく考えればさしたる差異ではないのに、まるでもう逆転されてしまったかと思うほどの反応でした。


 まだ単なる順位争いで有るならば、両サポーターともにこんなに胃を痛め、悲痛な面持ちでスタジアムに来る事も無い筈です。娯楽なのだと割り切れば、J1だろうがJ2だろうが別にかまわない、なんて極論だって言えるはず。

 でも、本当にチームの事が好きだから、他の誰よりも愛しているはずという想いが有るから、辛いのですよね。記事に綴られた言葉の端々に、愛情と情熱か滲んでいました。


 本当なら、もっと楽しくサッカー観戦したいですよね。ぶっちゃけた話私自身レイソルが心底憎いなんて思った事は一度も有りません。出来るなら両チームとも残留して、また来年も闘いたいです。でもひょっとしたら、それも無理かもしれないのですね。

 入れ替え戦に勝てば良いのですけれど、セレッソもレイソルも絶対に勝つなんて思えないから、どうしてもリーグ戦のうちに残留を決めてしまいたい。でもその席は1つしかなくて、勝者と敗者を決めなくてはいけない。本当に厳しいです(これでも今年は自動降格が無い分楽だというのですから、恐ろしい事です)


 遅くとも28日には、どちらが入れ替え戦回るのかが決まります。両チームのサポーターにとって、もっとも長くて辛い一週間が始まりました。



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