11/17/2004

シンガポール戦戦前予想

 国内の控え組で編成された今回の代表戦は、親善試合を除けばここ何年かで最も注目度の低い試合と言っていいでしょう。

 ただリザーブメンバーだからといって実力が決してレギュラーよりも数段劣るというわけではないでしょうし、ジーコが行おうとしている「実験」の結果がどうなるのか見てみたいところもあります。


 まず4-4-2を久しぶりに試す点。予想スタメンを見てみると、GKは土肥、最終ラインは右から加持-松田-宮本-三浦となっています、ボランチに遠藤と中田浩二、2列目に小笠原と三都主、2トップに玉田と本山となっています。

 この中で4バックを使用していないチームに所属している選手は三都主だけなので、まず混乱は無いはずですが、注目すべきは両サイドバック、加持と三浦でしょう。

 この二人は4バックでも3バックのウィングハーフでも適応できるユーティリティ性を買われて選ばれた選手、ここである程度の活躍を見せないと、今後召集は厳しいかも知れません。加持は悪運が強そうですが…。


 それから小笠原がコンダクターとしてどれだけ使えるのか、という点。やはり国内組のみの編成で一番ネックになるのがパスの出し手の問題。後に中田浩二、前に本山と鹿島組がいるだけに、かなりいいパフォーマンスをしなくてはいけないでしょう。

 長身FWが鈴木しかおらず、ラストパスにかかる比重が大きいのは苦しい所ですが、玉田、本山、大久保らは相手のスペースを突く事に長けた選手ですから、上手くいけばちゃんとジーコの期待に沿える活躍ができるはずです。


 そしてセレサポとして、当然大久保の得点を期待しています。初得点というのはやはり何か壁になっている様子ですが、これはジーコが大久保に与えた最後のチャンス、どんな形であってもいいですから、貪欲にゴールへと突き進んでほしいと思っています。

 幸いセレッソとは違い後はしっかりと守備をしてくれますし、いいパスが供給されるでしょうし、よほど一人相撲をしなければ孤立する事は無いでしょうから、落ち着いていればきっと出来るはずです。


 蛇足では有りますが、カズ、中山を出す事に疑問を投げかけたサポーターはこの試合をちゃんと観てくれるのでしょうか?新顔こそいませんが、控え組の久しぶりの出場ですから、しっかりとチェックして頂きたいです。



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