11/17/2004

さらば洪 明甫!

 アメリカメジャーリーグサッカーでプレーしていたホン・ミョンボが現役を引退するとのこと。引退後もアジアでのサッカーの普及に貢献したいと語ったようです。

 ホン・ミョンボには我らが代表が何度煮え湯を飲まされた事か!アジア最高のリベロとして長年韓国代表を牽引、94年アメリカW杯のドイツ戦での鬼のように攻めあがる姿は今でも印象に残っています。その名に違わぬ実力者でした。

 リベロにホン・ミョンボ、下がり目のセンターにはユ・サンチョル、両サイドを駆け上がるソ・ジョンウォンとコ・ジョンウン、クロスを待ち構えるファン・ソンホン。西中島が韓国代表というと思い出すのは彼等の名前です。

 パワー、スタミナ、スピード、そしてタフなメンタルを全面に押し出した90年代の韓国、その象徴である彼が、02年母国開催のW杯3位決定戦で、W杯史上最短ゴール記録のアシスト役になってしまったのは、韓国にも起こり始めた世代交代の波を内外に知らせるものでした。

 日本でも平塚、柏でプレー。柏での晩年はかなり衰えてはいましたが、それでも素晴らしいプレーをしていました。ビハインドの終盤になると、かなり前目にポジションを取り、攻撃の基点としてプレーしていましたね。柏サポーターの「イギョラ!ホン・ミョンボ!レッゴー!」のコールは今でも覚えています。


 また一人、愛すべき選手がピッチを後にしました。例えそれがライバル国の選手であったとしても、寂しい気持ちに変わりはありません。ホン・ミョンボ、本当にお疲れ様でした。第二の人生が良いものであるよう願っています。

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