高校生位の頃は肉!とにかく脂質とタンパク質、炭水化物が全ての食生活だった。
母親も豪快なもので、焼肉となると肉を2キロばかり買ってきたが、それを皆でぺろりと平らげてしまっていた。
それが年をとったからか、少しずつ野菜のおいしいものが欲しくなってきた。それに焼き物より優しく炊き上げたもの(大阪弁で言う「たいたん」)じんわりと滋味があるものがいいと感じるようになった。
昨日は母の待つ堺まで年始の挨拶に行っていた。
まあ相も変わらずで、揚げ物焼き物がズラリと並んだ。これはいつものこと。
その華やかな食卓の中に、地味な一皿が。
なんきんのいとこ煮、かぼちゃとあずきを炊き上げた、素朴な味。他の料理はテイクアウトだったけれど、これは母が丁寧に作ってくれたようだった。
一口ほうばると、かぼちゃと豆のホクホクとした食感と、優しい甘さが染みた。多分こればかり食べていたと思う。
どれだけ見た目が地味であっても、食べてみれば、作った人がどんな気持ちで作ってくれたか、それくらいはわかる。
久しぶりによいものを食べられて、幸せだ。
また、食べにおいで。いつでも歓迎。by 可愛い妹
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