最近はD7000を使いっぱなしで、さすがに1600万画素もあると、キッチリ撮れば高精細な写真ができる。
でもそれだけだとなんとも物足りない気持ちになる時があって、たまにPhotoshopのLomo Effectというアクションを入れる時がある。
こんな感じに雰囲気がガラリと変わる。iPhoneにもトイカメラ風の効果を加えるアプリはたくさんある。
トイカメラがトイカメラと言われなかった頃は、多分色味や写りに不満があったんだろうと思っている。四隅まで減光せず、ひずみもなく、色の再現性の高いカメラ、レンズ、フィルムが欲しくてたまらなかったろうと。
なのに、それを手に入れた途端、今度はレトロな雰囲気にする効果がたくさん出回るようになった。
建築写真や、美術品のデータを保管するための写真などは、高精細であればあるほどよい。ひずみも少ない方がよい。ただ人の心に引っかかる写真は、別にそうでなくてもいいんだ。
「和製ブレッソン」と言われた木村伊兵衛さんは、女性を少しソフトに撮った。それが女性の魅力を引き出すと信じていたからだろう(土門拳さんはちょっとしたシワまで写るようにカリカリに撮って、一部の女優に不評だったらしい)
とりあえず高精細な画像が撮れる状態は担保しておいて、場面場面で効果的な処理を加えていったほうがいいのかもな。
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