1/15/2012

写真に求められているもの。 #photo

最近はD7000を使いっぱなしで、さすがに1600万画素もあると、キッチリ撮れば高精細な写真ができる。


でもそれだけだとなんとも物足りない気持ちになる時があって、たまにPhotoshopのLomo Effectというアクションを入れる時がある。


こんな感じに雰囲気がガラリと変わる。iPhoneにもトイカメラ風の効果を加えるアプリはたくさんある。

トイカメラがトイカメラと言われなかった頃は、多分色味や写りに不満があったんだろうと思っている。四隅まで減光せず、ひずみもなく、色の再現性の高いカメラ、レンズ、フィルムが欲しくてたまらなかったろうと。

なのに、それを手に入れた途端、今度はレトロな雰囲気にする効果がたくさん出回るようになった。


建築写真や、美術品のデータを保管するための写真などは、高精細であればあるほどよい。ひずみも少ない方がよい。ただ人の心に引っかかる写真は、別にそうでなくてもいいんだ。

「和製ブレッソン」と言われた木村伊兵衛さんは、女性を少しソフトに撮った。それが女性の魅力を引き出すと信じていたからだろう(土門拳さんはちょっとしたシワまで写るようにカリカリに撮って、一部の女優に不評だったらしい)


とりあえず高精細な画像が撮れる状態は担保しておいて、場面場面で効果的な処理を加えていったほうがいいのかもな。


0 件のコメント :

コメントを投稿