今回は私事です。
知り合いに「食べ物を美味しく撮るコツ」を教えてと言われたことがある。いやあ、これはうまそうだ!とワクワクしながら撮る。と断言したところ、精神論かよとキレられたのだけれど、実際そうなのだから仕方が無い。
もっと深く言うと、自分の好きな人がその食べ物を食べて、うれしそうにしている様子を想像しながら。もしくはその写真を見せて、おいしそうだと思われるように考えながら撮るようにしている。
だから俺が撮る写真の向こう側(写真の上の方)には、食べている相手がいることが多い。
特に家内とは、いろんなものを食べた。その度に、1つずつ幸せが増えていくようで、だから夫婦にとって、二人揃っての食事というのは特別なものだったし、これからもそうだと思う。
昨日、家内の主治医から、しばらくともに食事を楽しめないという「宣告」を受けた。少なくとも一ヶ月は無理なようだ。
病気を治すためとはいえ、寝食を別れて過ごすのは、とても辛い。
けれども、がんばっていれば、また同じように好きなものをたらふく食べられる日が来ると信じている。そしてその日を一日でも早くたぐり寄せられるよう、ベストを尽くすつもりだ。家内も、きっと同じ気持ちでいてくれているはずだ。
別に特段派手なことをするわけではない。寂しさに耐えて、服薬を続け、静かに過ごしていけばいい。それをコツコツと続けていこう。
病気ごときに負けない、また旨い飯を食べてやるんだ。
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