1/05/2005

「宣教師」の苦悩。

 旅行やら仕事やらで大阪を離れて、しばらくして帰ってみると、大阪という街の特異性を感じずにはいられなかったりするのです。

 まず街がすごく汚い。靴底の汚れをひらいまくって真っ黒になったガムが、地面の至る所に有る。街の喧騒も、どこと無く音が大きい、平たく言うとうるさい。

 あと何でも1番だと思っている。落語は上方。笑いは吉本。メシのうまいのも大阪や。ひったくりと路上駐車が一番なのも、ちょっと喜んだりしている。


 スポーツも、オッサンの好きな阪神と競馬ばっかりやっているように感じたり。特に阪神はもはや「宗教」。以前内装が全て阪神グッズという凄まじい街宣車を見たけれど、何の違和感もありませんでしたよ。


 2ちゃんねるでも「大阪民国(テーハンミングク)」なんて茶化されてますが、本当に大阪は「異国」なのです。内輪の人間がそう思うのですから、初めて大阪に来た人なんてすごく戸惑うでしょうね。


 そんな中で、サッカーを愛し続ける事、サッカーの面白さを伝える事のなんと難しい事か!

 まず同士を探すのに一苦労。今でこそネットで意見交換が出来たりするようになりましたが。それまではスタジアム以外では本当に隠れキリシタンのように身を潜めていました。

 もしサポーターである事がばれると

「やっぱり阪神応援せなアカンで」

「サッカーのどこがおもろいねん」

「ゆっくり見てられへんやん」


 と、恐ろしいばかりの洗脳作業が待っているのです。逆にこちらからサッカーの魅力を伝えても、必ず。

「オフサイドわからんし」

「それって野球で言うとどういうこと?」


 などという空しい返答が有るばかり。


 そんな中に身を置く人間として、Jのチームが集中し、サッカー熱の高い関東は、羨ましい場所なのです。こういうイベントを大阪でやっても、どれだけ人が集まるか…。


 メディアも当然阪神一色なので、練習の様子なんて100% rosadoさんや、fromthemorningさんや、りんでんばうむさんの記事の方が断然早くて、微細で、的確。肝心の海外情報なんて針小棒大な記事のオンパレード。本当に情けない状態です。


 それでもこのブログは関西でのサッカーの普及に全力で取り組む所存であります。いつか「今日は3万人か、入ってねーな」なんて言葉をはいてみたいです。




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