デイリースポーツ
ジーコ監督「黄金の中盤」復活へ
ついに“神様”こだわりの中盤が復活へ―。ジーコ監督はこの日の練習試合の前半に欧州組抜きで4―4―2の布陣をテスト。試合後に「イラン戦もこのシステム?そうかもね」と話し、本番に4―4―2で臨む可能性が出てきた。
サンケイスポーツ
ジーコ監督迷う…練習試合で4バック「ヒデ・シフト」採用
サッカー・日本代表ドイツ合宿(20日、フランクフルト) 25日にW杯最終予選イラン戦を迎える日本代表が20日、ドイツリーグ3部のアマ・マインツと練習試合を敢行した。ジーコ監督(52)は前半に4バックを採用。1-0勝利の試合後は「メイビーフォー」と方針を示した。これ、MF中田英寿(28)=フィオレンティーナ=の先発用「ヒデ・シフト」だ。
スポニチアネックス
俊輔「3バックがいい」
レジーナのMF中村俊輔(26)は20日、代表の合宿先のフランクフルトに到着した。
練習試合で4バックをテストしたことを報道陣から知らされると「え?」と驚きの表情。「カバリングとか口で言わなくても分かる。守備でのコンビネーションを考えたら3バックの方がやりやすい。3―5―2の方が体に染み付いている」と3バックの戦いやすさを強調した。
サンケイスポーツ
俊輔、ドイツ合流…4バックの知らせに衝撃?
MF中村俊輔(26)=レッジーナ=が20日、イタリア・トリノから代表合宿地のフランクフルトに到着した。「4から3になった? 逆じゃないの?」。4バックスタートの練習試合に驚きの表情を見せた。
記事をナナメ読みしていると、ジーコが「中田・中村の併用か、どちらか一人をトップ下に据えるのか」で悩んでいるような印象を持つが、理由は多分他にも有る。
イランに対する有効な布陣は?
ここでイランの布陣を確認してみたい。基本的には1トップぎみにダエイ、その後ろにカリミ、両サイドに張った形でウイングを置き、ダブルボランチに4バック。4-5-1というフォーメーションだ。
イラン予想布陣
ポストができ、決定力の有る1トップ。神出鬼没のトップ下。パワーとスピードに長けた右サイド。ちょっと不安の有る守備陣。セレサポにすると何故か強烈に懐かしさを感じるフォーメーションである。
この布陣はサイドの攻撃の厚さが特徴になる。両サイドとも2枚ずつ選手がいるし、トップ下も自由に流れるので、通常の4-4-2の2ラインよりもサイドにかけられる枚数が多い。
モリシ、じゃなかったカリミが右に流れ、ノ・ジョンユン、じゃなかったマハダビキアがトップスピードでサイドを切り込んできたら、いったいどれだけ枚数をかければいいのか想像もつかない。
そこで4バックという選択肢が浮かんで来る。言うまでも無く現在の日本代表のベーシックは3バックなのだが、これだとマッチアップした時にはこのような感じになる。
一目瞭然なのだがサイドに枚数が足りない。さらに1トップのダエイは身体能力に不安が有る宮本が見る事になる。
先の北朝鮮戦でも4-4-2の北朝鮮相手に3バックで挑んだものの、三都主には常にマークが2枚ついていた為にいつもの突破が見られず、攻撃が停滞した苦い経験が有る。
これが4バックにすると随分とスッキリする。
ダエイは身体能力で十分に競り合える中澤(若しくは松田)が見ることになる。これなら不安も少ない。両サイドの中田、中村はボランチの経験も有るし、加地、三浦淳もそもそも4バックのサイドが本業。サイドの守備に関しても3バックより強固だ。カリミには2枚のボランチがつく。こぼれたボール、飛び出しには宮本が応対する。
ただ単純にマッチアップだけを考慮するなら4バックの方が断然理にかなっているのだ。今までの相性などを考えればジーコが悩むのも至極当然と言える。
結局どちらのシステムの方がイラン戦で効果が有るのか、これは意見が分かれるところだと思う。こちらだと即断出来る人は少ないだろう。選手構成も変わるので、試合中に修正する事も出来ない。考えれば考えるほど難しい。
キーはやっぱり中田
もし私が監督なら、どちらの布陣で臨むのかは中田英の到着後、彼の動きを見てから、という事にするだろう。召集した以上はチームの軸として働いてもらいたいが、試合勘や体調に不安が残っているのは事実だ。4-4-2にしたところで肝心のサイドに不安定な選手を起用していては意味が無い。
だが良いパフォーマンスで帰ってきたなら、使わない手は無い。アウェーの試合は押し込まれる時間帯が増える事が予想されるので、彼のキープ力によっていくらか守備陣の負担を減らす事が出来るし、少ないチャンスをモノにするためにはパスの出し手は2枚いた方がいい。
イラン戦まであと4日、本来ならチームを完全に煮詰めておく期間なのだが、ジーコを悩ませるだけの存在感が、まだ中田には残っている。
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