3/21/2005

すり傷について本気出して考えてみた。

 最近更新を楽しみにしているのが「こお」さんのブログ「とある桜サポのひとりごと

とある桜サポのひとりごと.JPG


是非一度御覧あれ


 こおさんは今年からサポのコールをリードする「太鼓係」という重責を担っている。文章にはどこにも刺々しい表現が無い。それでいて中身は濃く、充実した内容になっている。こおさんのまっすぐな姿勢がよく現れていると思う。どこぞのヒネクレ中年サポのブログとはえらい違いだ。みんながサポとして活動していく中で忘れていってしまった純粋さを、このブログは思い出させてくれる。


 ただ試合後の記事を見ていると、重い太鼓を持って90分間、体力の限界まで戦っているせいで、いつも痛々しい(血染めのストラップを見た時はこちらまで痛みが伝わってきた)


 こおさんの為、セレッソの応援の為に何か私が出来ることは無いかと考えてみたのだけれど、私は太鼓係のサポートが出来るだけの音感や体力を持っているわけではない。アウェーの試合などなかなか行くことが出来ない。練習をする時間も少ない。

 いろいろと思案したのだけれど、結局「せめて怪我の痛みを少しでも和らげられないか」という事を考える程度しか出来ないという、非常に情けない結論に至ってしまった。こおさんやゴール裏の方々には申し訳が無い。


 太鼓をかけるストラップに血がついているという事は、恐らく擦過傷の類による皮膚の損傷が原因だと推測して、それらを防ぐ手立て、さらに擦過傷になった時の手当ての仕方を探ってみた。


 擦過傷は皮膚と何か固いもの(この場合は固い繊維で出来たストラップ)が「擦れる」ことで出来る。同じ力がかかっていると仮定した場合、触れている面積が大きいほど皮膚にかかる力は少ない。ストラップと肩の間にタオルやガーゼなど比較的柔らかいものをはさんだり、ストラップを持っている手にきっちりとしたテーピング等をする事で、傷自体かなり少なくなる。


 それでも傷は出来てしまうだろうから、次は出来てしまった擦過傷の治療方法を考えてみる。

 いままでの擦過傷の治療というと、痛みをこらえて消毒薬で患部を消毒し、ガーゼなどで覆っておくのが通例だった。

 しかし最近全く新しい治療法が生まれている。アルギン酸塩被覆材を使った治療である。

 アルギン酸塩というと何か劇薬かのように感じるが、海藻類から抽出される成分で、保水効果と強力な止血効果を持っている。この被覆材を使えば今までのように患部を覆ったガーゼに血が固着してはがす時に激痛がはしる事も無いし、出血そのものの量も少なくてすむのだ。このページ(擦過傷の症例写真が有るので、あまりそういうものが得意ではない方は見ないことをお奨めする)にいくつかの例が載っているが、どれも驚異的なスピードで回復している。

 ただこの方法は前述の通り新しい治療法の為に、まだどの病院でも施術してもらえるというものでは無い。またアルギン酸塩被覆材自体が市販されておらず、個人で入手するのはかなり困難というのが現状のようだ。

 かといって諦めるほど、私は素直ではない。せめてアルギン酸塩が含まれている製品が無いか医療品メーカーのホームページを洗ってみた。

 探してみれば有るもので、Johnson & Johnsonのページでアルギン酸塩を使った製品が市販されているのがわかった。バンドエイドの新製品「バンドエイド クイックヘルプ」がそれだ。

 通常のバンドエイドと違い、ガーゼの部分には件のアルギン酸塩が使われている。また通常サイズとは別に大きいサイズのものも市販されているらしい。いくら防護策をとっても患部がバンドエイド大の傷で済む事は無いだろうから、大きいサイズがいいだろう。

 またこれは被覆材ではないので、出血がある程度収まれば、ハイドロコロイドを使った被覆材を使用した方が治癒が早いらしい。こちらの素材も食品添加物に使われるようなものなので、もちろん劇薬ではないし、添加された様々な薬剤が市販されていて便利だ。

 先程のJohnson & Johnson社からもバンドエイド キズパワーパッドなる製品が売られているが、靴擦れ防止パッド等の中にもハイドロコロイドが含まれているものが有る。こちらの方がサイズ的に大きいので便利かもしれない。



 とまあざっと調べてみたものを書いてみたのだけれどお役に立てただろうか。何か「家庭の医学」みたいな記事になってしまったけれど、参考にして頂けると嬉しい。





0 件のコメント :

コメントを投稿