3/23/2005

ネットのちから?

 テレビ朝日で放送している「テレビのちから」という番組があります。殆どの方ご存知だと思うんですが、過去の未解決事件に様々な方法でアプローチをかけて、解決まで持っていこうという、一昔前の特番みたいな番組なんですが。最近千葉で起きた殺人事件の解決に一役買ったとして自画自賛の大宣伝をしています。

 いつもは怪しげな自称超能力者とかが出てくる番組なんですけれども、やっぱり多くの人間の目に触れるテレビという媒体は未だに「ちから」を持っている、ということなんでしょうか。


 ここから本題です。昨日あたりからサッカー関係のページで話題になっているのがFC東京のサポーターによる試合のただ見事件。

 本人が発行していたメールマガジンに、なんとその犯行の次第を掲載。メールマガジンの購読者が試合の主催者であった柏に連絡した為に事件が明らかになったという、にわかには信じられない話です。


 もちろんそんな事をするサポーターに対して、少なからず嫌悪感を持ちました。それで記事にしようとネットをうろうろとしていたのですが、そこでもう一つの驚きを感じました。

 本人が「情報」というものに対してすこしずさんだったのも災いしたのだと思うのですが、もうそこかしこに犯人の本名やメールアドレスといった個人情報が書き込まれていたのです。(これに関しては、よく考えると信憑性に疑問が有ったりするんですけれども。確認しようも無いですし)


 もちろん不正な行為をはたらいた上に、それを得意げに自身のメールマガジンに記載するなんて事は言語道断なんですが、それを差し引いてもやり過ぎじゃないかなという気がしないでもないんですね。当人だけを批難するだけでは飽き足らず、FC東京系のいろんなページに書き込みがなされているのを見ると余計にそう思えてくる。(あるブログなんかコメント欄に20とか30の書き込みがある)


 「ネットのちから」の一つに「双方向性」が有ると思うんですが、今回はそれが悪い方に働いています。まだ以前有ったヴェルディのクラブハウス落書き事件の時は理性ある人が多かった。その件と今回とを純粋に比較する事はできないですが、今回の場合は傍からだと、とりあえず一つに集まった人達が、その力を発揮するやり場に困って迷走しているように見えます。


 この事件がここまで大きな騒ぎになってしまった以上、事の収束にはかなり時間がかかるんではないでしょうか?私自身ブログの管理者として、この件を他山の石ととらえています。





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