さいたまスタジアム2002のような6万人クラスの巨大スタジアムなら小さなものだが、3万人程度しか収容できないバーレーンの国立競技場では2000人というのは侮りがたい規模。平日に休みをとり、大枚をはたいて中東までやって来た筋金入りのサポーターのコールは腹に響く事だろう。
大抵アウェーでは相手チームやそのサポーターに少なからず「アウェーの洗礼」を浴びせるものであるが、今回は少し様子が違うようだ。
スポニチアネックス
盛り上がるバーレーン
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バーレーン側にとっては、アラビア湾に浮かぶ小さな島国をアピールするめったにないチャンス。さまざまな催しで日本人を歓迎する予定だ。試合会場ゴール裏のスペースを日本人だけに開放し、民族衣装やバーレーン料理などの出店を並べる。試合中に日本語の場内アナウンスも行う方針。スポーツ青年省スポーツ施設局長のアブドゥル・ラフマン氏は「(日本人が)試合だけ見て帰るというのでは残念。バーレーンを知ってもらいたい」と催しの趣旨を説明した。
3月25日のイラン―日本(テヘラン)戦で、日本人ファンがものを投げられて負傷したことを踏まえ、約六百人以上の警備体制を敷く。日本人とバーレーン人の観客を隔てる柵も新設した。
(後略)
バーレーンの人口は世田谷区のそれとほぼ同じくらいの約40万人。本島の面積は奄美大島程度の小さな島国。この試合を日本人に対する格好のプレゼンテーションと捉えている人々もいるようだ。強かな商魂が伺える。
日本でもこの試合に向けていろいろな動きがある。日頃阪神と競馬しか一面にこない関西のスポーツ紙が、こぞって深夜に行われるこの試合の速報版を販売するという。webで確認しただけでもニッカンスポーツとスポーツニッポンの関西版の二誌が準備を進めている。
今までこういう事が有ると、「いつもはサッカー記事なんてほんの片隅に追いやっているくせに」と思っていたが、この頃はここまでエスカレートするという事は、それだけ代表に注目が集まっているのだと考えるようにしている。それが例え歪んだ思想によるものであったとしても、結果として日本のサッカーが発展するのであれば、あまりこだわらないようにしている。何が有っても勝ってくれれば問題ない。
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