6/02/2005

不安のリフレイン。

 バーレーンと同じ湾岸諸国であるUAEにキャンプを張る代表。バーレーン戦に向けて3-4-2-1の布陣をテストしているらしい。

デイリースポーツ 紅白戦でトップ下にヒデと俊輔

スポニチアネックス 日本代表 1トップの布陣試す

 図にするとこんな感じかな?

Field-3-4-2-1.gif


 などと思っていたのだけれど、どうやら1トップには柳沢という形も試しているらしい。

スポーツナビ 攻撃の突破口を開くか 柳沢、1トップで先発も

 となるとこう?

Field-3-4-2-1-yana.gif


 J1で3-4-2-1をベースにやっているのはセレッソとガンバ。ガンバはどちらかというと3-4-3に近くて、前線の3人が細かくポジションチェンジする「ガンバオリジナル」とでも言うべき布陣。セレッソもかなり独自の形。

 セレッソもガンバもそれぞれ別の理由でこのフォーメーションを選択しているけれど、ジーコが求めるものが「堅守速攻」であるのならば、セレッソが敷いている3-4-2-1に近いチームを目指しているのか。


 セレッソの場合はラインの高さは拘らずセーフティーファーストでボールを奪い、そのボールが西澤か左に張り出しているゼ・カルロスに入る。彼等がキープしている間に相手のスペースを森島、古橋の2シャドーが突く、というのがベース。

 これは西澤という名ポストプレーヤーと、運動量が売りの森島、古橋、米山らがいることで可能になった形なのだけれど、鈴木はともかく、中田、中村は決して運動量が傑出した選手ではない。

 それを埋めるのは二人のパスやドリブルの精度と、後ろの8人の個々の能力という事になるのか。幸いバーレーンの前線に高さを持ち味にしている選手がいないから、スペースをきっちり埋めれば怖いのはミドルと、1対1で突破されてバランスが崩れた時だけにはなる。守備が崩れる可能性は薄い。


 それにしても不安は募る。セレッソにしろガンバにしろ今の形になるまで様々な試行錯誤が有ったし、未だにセレッソは得点力、ガンバは守備にそれぞれ不安を抱えている、つまり「完成形」では無い。例えチームに適正が有っても、それが形になるまでにはどうしても時間と経験が必要なのだ。どの布陣であれそれに違いは無いだろうけれど。


 もう一つ不安なのは、イラン戦で失敗した「アウェー戦で本来のシステムを崩す」というギャンブルに再び挑戦するところ。不慣れな場所での闘いで、無為に不安定な要素を増やす事が得策なのかどうか。



 いろいろと愚痴めいた事を書いたけれども、所詮神様の考えは下々の者には判らないというところなんだろうか。北朝鮮戦後に「何をバカな事を書いていたんだ」と笑われても一向に構わないので、その力をどうか余すところなく示してほしい。





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