6/07/2005

関西という土地に住んで。

 いつも行くコンビニは、入ってすぐ左手に新聞のコーナーが有る。大阪だからいつもはどの新聞の一面も、阪神、阪神、競馬、競馬、本当にたまにゴシップ記事、という感じなのだけれど、今日は殆どの新聞が明日の北朝鮮戦に関するものだった。報知は頑なに巨人ネタで、デイリーに至っては「今岡ラーメン」が一面だったけれど、その他は全部代表もの。


 ただやはりスポーツ紙なんだなって記事が多い。「ジーコ、小笠原に魂注入!」とか、なんだそれ?と苦笑いするようなタイトルが並んでいる様子は、ちょっと異様。

 それでもサッカーが大きく扱われるのは悪い気分じゃない。代表がブランド化して、応援がぬるくなってしまったり弊害も有るけれど、ちょっとずつでもスタジアムの雰囲気であるとか、暗黙のルールみたいなものを感じてもらえれば、後は時間が解決してくれるものだと思う。兎にも角にもスタジアムの空気を吸わなければ話は先に進まない。その意味ではビギナーが増えるのはいいこと。


 一番嫌な展開は代表しか見ない層とJリーグしか見ない層が完全に分かれてしまうこと。代表が強くなる為にはまず土台になるJがしっかりしなければいけない、また代表という目標が有るからこそJの選手達も頑張れる。二つは両輪の関係で、どちらかだけで存在しうるものではないから。


 セレッソの話をすると土曜日の名古屋戦の観客はおよそ6000人だった。平日の夜開催だった広島戦も、だいたい6000人。この数字はセレッソのホームゲームには雨が降ろうが槍が降ろうが絶対行く、という人間の数なんだろうと思っている。

 この「基礎票」を増やす為には、代表という「入門編」の存在が不可欠。セレッソから代表が選ばれるようになれば、もっと「基礎票」は増えていくはずだけれども、少なくとも長居近辺にサッカーに興味を持ってくれている存在が増えてくれるのは営業的にもやりやすいはず。


 こうした両輪の相互発展がバランス良く進めば嬉しい。いつか関西でもエル・ゴラッソが普通に売っていたり、他のスポーツ紙も、いつもトップはサッカー、って日が来るかもしれない。




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